USでSeason6を放送中のSupernaturalにハマっています。日本ではまだ未放送の部分についてのネタばれが満載ですので、未見の方は十分にご注意ください。記事を読まれる場合は、その点をご了解のうえ、お読みください。

2008/11/25

Supernatural Season4 Ep10 Heaven and Hellについてウダウダ。

ご注意ください!海外ドラマに関する日記では、常にネタばれしています。 ここからは、USで放送が始まったSupernatural Season4についてのSpoilerが含まれています。ネタばれ禁止の方は十分ご注意ください。















Supernatural Season4 Ep10 Heaven and Hellについて、またなんだか思う事をウダウダと書いちゃいます。いつもの通り、内容はわたしの思ったことなんで、たいしたことじゃありません。ただの思い込みだったりしますので、お暇な方だけどうぞ。



今回のEp9と10は2つで一つの物語になってましたね。もちろん続くってなってたこともあったんだけど、SamとDemon、DeanとAngelっていう全く対局の物と絡ませることで、すごく上手く今の2人の状況を表してたと思います。

Samの状況については、今一つはっきりしない感じがして、モヤモヤが残っています。Samが告白したことに嘘はないと思うんだけど、あれで本当にすべて?
まだ何かありそうな気がしてしょうがない。
それをSamがわかっていて隠しているのか、あるいはSam本人も気づいていないのかっていうと、う~ん、後者であって欲しいとは思います。だってもうこれ以上Deanに隠し事をして、辛い思いをさせて欲しくない。2人の溝が深まるのはもう勘弁してほしい。

今回、Deanは自分が地獄でやったこと、あんなにきっぱり話さないって言ってたけど、とうとうSamに告白しました。
Deanは、自分が地獄で他の魂を拷問にかけていたことをについて、自分を酷く責めています。自分自身を許せないばかりか、人に許されることも拒絶していたように思う。
考えれば考えるほど、どうして神様はもう1月早くDeanを救いだしてくれなかったのかと思うと、辛くて悲しくて、虚しさでいっぱいになります。
まるで、Deanが拷問する側に堕ちるのを待ってたかのように思うのは考えすぎでしょうか?
Deanは、想像を絶する苦痛から逃れるため、Demonに屈してしまった。そして自分が行ったおぞましい行為を後悔して、一生自分の心の中だけでその重い十字架を抱えて生きていこうとしていた。
でも、Annaに会ったことで、それが少し変わったのかなと思うんです。
Annaは、Deanが自分の苦痛から逃れるためにしてしまった残酷なことをすべて知った上で、それでもあなたは悪くない、自分を許しなさいと言ってくれた。少しでも、Deanが負った深い心の傷を癒せるように、彼を抱いてくれた。たぶんそれには、人間として最後の夜になるだろう自分への慰めもあったのかとは思うけど、あれでDeanはSamに告白することが出来たんじゃないかと思います。すべての事情を知った上でさえ、自分を許しなさいと言ってくれたAnnaに、少しは何か感じるところがあったのかな。
Deanは心を開かないことで、自分自身を責め、追い詰めて、自分を罰していたのだと思います。Samは、本当はどんなことがDeanに起こったのかやはり分からないでしょう。想像することと現実に体験することの間にはどうしてもギャップがあります。
でも、彼はわかろうと努力するはずです。
この世で一番大切なDeanがそれほどまでに苦しんでいることなら、自分も一緒に背負いたいと思うはずだから。

2人が今回、自分の中に抱えていたものをさらけ出したことで、思い出してほしい。
一人じゃないんだってこと。
自分には、頼っていい人がいるってこと。
どうしようもない時は、その腕に縋りついてもいい人が、自分にはいるんだってことを。


DeanとAnnaの間には、いわゆる恋愛感情っていう意味の愛はなかったと思うんです。彼らの間にあったのはもっと大きなものだと思う。
癒しとか、慰めとか、許しとか。
純粋に人を愛おしいと思う心とか。
Annaはそういうものが羨ましくて人間になったんだものね。
最後に自分が求めていたそういうもので、誰かを包み込んであげることができて幸せだったんじゃないでしょうか。

一方、SamとRubyの関係は、どう考えても恋愛感情がちらちらしているように見えて仕方ありません。
と言っても、RubyからSamへの一方通行なものですけどね。
Rubyの態度にはどうも"恋する女"的なものが見えちゃうんです、わたしには。
それが、脚本によるものなのか、はたまた演じている女優さんによるものなのかは、はっきりわかりません・・・。ただ、Season4に入ってRubyがやたら女っぽくなったのは、女優さんのせいですよね。Season3の時はもっとはすっぱな感じだった。
RubyがSamに惚れてるから彼に協力してるって言うなら、それはそれで別にいいんです。でも、彼女がSamを助ける理由はそれだけじゃないってことなんでしょう?
今回Samの計画があったからここでRubyを殺してしまうことは出来なかったけど、この計画の事がわかるまで、わたし、RubyはEp10で殺されるのかと思っていたんです。
酒で現実逃避してたSamに自分を取り戻させる手伝いをした。そして、彼女はSamに力の使い方を教えた。Samの力は、YEDが彼に与えたものでそれは闇の力ですよね。それを目覚めさせるにはやっぱりDemonが適任。そうなるとRubyしかいないんですよね。Samに力の使い方を教えるキャラを、新たに登場させる暇はありませんからね。
だから女優を代えてでも、Rubyというキャラを残したんだと思うんです。これまでの事をすべて分かっていて、Samに力の使い方を教えられるのはRuby以外考えられませんでしたから。
でも、DeanはSamの元へ帰ってきた。
RubyはDeanの替わりだった。もちろん本当の意味でDeanの替わりになる者なんているわけないけど、DeanがSamの元へ戻ってくる間、彼をこの世に引き止めておく人物として、Rubyは最適だったと思う。
何の希望もなくなって自暴自棄になったSamに、Lilithへの復讐をさせてあげられるのは自分だけだと言って、実際その力の使い方を教えたわけです。
でも、DeanがSamの元へ帰ってきた今、力の使い方も教え終わった今、RubyがSamのそばにいる意味あります?ところが、現実にRubyはまだそこにいるわけで、そう考えるとやっぱり彼女には何かもっと別な目的があるってことでしょうか?だって恋愛感情だけがそうさせているとしたら、それはちょっとつまんないですよね。
だから今後、Rubyがどんなふうに兄弟に絡んでいくのか、ちょっと楽しみでもあります。何か大きなサプライズがあるのか。
だとしたらKripkeのことやっぱり素直に尊敬しちゃうけど。



Ep10の最後に明かされたSamの計画については、わたしなりに考えたことがあるのでちょっと書いておこうと思います。

わたしはやっぱりどう考えても、DeanがSamの計画を知っていたとは思えないんです。
DeanがSamの計画を知っていたら、Annaとあんな夜を過ごすことができたとは思えないことが、彼が知らなかったと考える理由の一つです。
確かにDeanはSamの命がかかっていれば、最終的にはどんな事でもしたでしょう。今回も、結局はAngelに自分たちの居場所を教えたわけです。絶対2度と戻りたくない地獄行きをチラつかされても、うんと云わなかった。でも、Samを盾に取られたら、Deanに抵抗するすべはないんです。
翌朝、Deanがあんなに動揺して見えたのは、助けることができなかったAnnaへの自責の念からだと思います。Angelに脅迫されたためとはいえ、自分を本気で癒そうとしてくれたAnnaを、みすみす引き渡すことに目をつぶるんですから、彼にとっては非常につらい決断だったでしょう。
SamはSamで、DeanがAnnaをAngelに売ったことに、本気で驚いていたんだと思います。AnnaはAngelの遣り口を知っていて、Deanに選択の余地がなかったことをSamに教えてあげていますね。
この2人の動揺ぶりが演技だなんて思いたくないです。
わたしが思うに、SamはDeanには相談せずに自分とRubyだけでこの計画を進めたんだと思います。じゃあ、どうやってAngelとDemon軍を鉢合わせさせるか。
まずRubyがAlastairを自分のHex-Bagを焼き捨てることで、おびき出した。今回Rubyがみんなに渡したHex-Bagは、DemonからもAngelからも身を隠せる特別製ということでした。で、自分たちを見逃すように提案する。ところが、Alastairは、Rubyが自分がAnnaのところへ案内するからと言う前に、彼女を拘束してしまいます。結果、完全にAlastairの趣味のためだけかと思うほどの、酷い拷問にかけられることになったRubyは足止めされます。だから、いつまでも帰ってこないRubyの事をSamは心配になったんだと思うんですよね。何か不測の事態が起こったのかと考えて。そして実際それは起こっていた。
Samの計画では、RubyがAlastairを連れてきた時点で、Angelも自分たちの居場所を見つけてやってくると思っていた。まずRubyが自身のHex-Bagを持っていないし、でなければSamも自分のものを処分すればAngelに居場所が筒抜けになるんですから。彼らの移動に時間はかかりません。
というわけで、計画ではDemonが来た後にAngelがやってくるはずだった。だから予想外にAngelが先に現れたことで、Samはあんなに驚いたんじゃないでしょうか。このままRubyが現れなければGodzilla VS Mothra 計画は水の泡です。
でも本当に間一髪だったけど間に合った。
Deanは、この時気づいたんじゃないないのかな、Samの計画に。
AngelとDemonが顔を突き合わせれば、ただで済むはずありませんからね。2つの利害は完全に相反しています。
でもこの戦い、どういう決着になると思ってたのかな?
まさか都合よく相打ちになると思ってた、なんてことないですよね・・・。どっちにしても、Annaには辛い結果が待っていたでしょうに。
わたし自身は、最終的には一番いい結果になったんだと思いますが。
AnnaはAngelに戻った。
その後の事は、もう誰にも分からない。
たぶん、Deanが言うように幸せにはなっていないと思うけど・・・。この事に関して、Samはすごく楽観的。それはDeanの気持ちを思いやってのことなのかな。
Annaが最後にやって見せたこと、自分を犠牲にして人を助けるあの慈悲深さがAngelの本質なのかもと、この間はちょっと思ったんだけど、よくよく考えてみれば、あれはAngelとしての行動ではなく、彼女が憧れてなりたかった人間としての行動だったのかなと思いなおした。だから、Angelの本質はやっぱりUrielのようなんだろうかと。
・・・夢も希望もないけどさ・・・。

まあ、一応こういうことだったんじゃないかな、と。
これなら、DeanとSamが演技してたなんてこと思わなくてすみますしね。



Deanの告白シーンについてはね、もう辛すぎて見れない・・・(泣)
あのJensenの大きな瞳から零れ落ちる涙とか、Jaredの真赤になってく目とか、この2人の演技には言葉もない・・・。一瞬、これが演技だってこと忘れてしまいそうになる。いつもの事なんだけど、感情がシンクロしすぎて呼吸困難になりそうになるんですよね。アホです・・。
この時のDeanは、Samに背を向けて語るのが精一杯だったと思う。きっと顔見てなんて話せなかっただろうって・・・。Deanはこんなになってさえ、Samに自分の弱さを見せようとしない。そういう性格なんです、Deanは。だから、Samはこの時、自分からDeanを抱きしめてあげなくちゃいけなかったと思う。きっとDeanは、そんなこと嫌がると思うけど。でも、無理やりにでも抱きしめてグズグズになるまで思いっきり泣かせてあげて欲しかった。そうやって、Samに素直に弱さを見せられれば、Deanの辛さももう少し軽くなったかもしれない・・・。
でも、とりあえずは自分の抱えている重荷がどんなものなのかSamに告白したことで、今回は良しとしないといけませんかね。これで、少しは彼の中の何かが前進したと思いたい。これまで、自分が生かされている価値について疑問ばかり口にしてきたけど、そんなことないんだ、自分が生きてる事にもちゃんと意味があるんだって思えるようになってほしいな・・・。
この先、Deanが本当に自分を許せる日が来るのかどうかわからないけど・・・。



なんだかやっぱりウダウダと愚にもつかないことを書いちゃいました。
だって、今週から新しいEpがないと思うと物凄く寂しいんだもん!
Ep10が終わったばかりで、来年の新しいEp放送までまだまだ長いお休みは始まったばかりです。ちょっと休憩出来ていいかなと思ってたけど、やっぱりそんなことなかった・・・寂しいな・・・。
どうしよう、来年まで・・・。



***

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

yumiusaさん、こんばんわ!
そうですよね!
あのシーンでは、SAMは絶対にハグしてあげなきゃ!
いや、触れるだけでも良かったと思うんです。それだけでDEANはそばにSAMがいるのを実感できるじゃないですか。
SAM、あなたが涙を堪えてる場合じゃないぞ、って。
人に弱みを見せないとか、頼ろうとしない、頼れない、甘えられない、低すぎる自尊心などなど、DEANの性格を分析すると幼少時代まで遡れるんですよね。それこそあの火事の後からずっと。
そしてJohnとの関係、育った環境もろもろ。
その全てを俳優が踏まえて、ドラマのキャラクターとして演じている訳ですけど、一貫してキャラクターの性格付けが完璧なところが、アメリカドラマの面白いところで、演じるJENSENの素晴しい能力なんですよね。
あの告白のDEANの泣き方からして、キャラクターの生い立ちが見えますもん。
すごいなぁ。
多分、もうDEANを完全に立ち直らせる事はできないと思うのですよ。
どこまで彼を癒せるか、という程度で。
なかった事には、絶対できないですもんね。
記憶からきれいさっぱりなくならない限り。
4歳で火事で母親を亡くした、というトラウマに始まり、彼は本当にどれだけ今まで傷ついてきたか、想像できないくらいです。
そして、その都度、その傷を覆い隠すように何か壁を作って、なんとか繕ってきた。
でも、その壁の中は、何一つ癒されていない。
なんつーキャラクターを作ったのでしょうか。Kripkeさんは。そしてJENSENは。
すごいなぁ・・・これしか言ってませんね(苦笑)
私もまだうだうだし足りないみたいです(汗)

yumiusa さんのコメント...

LICCAさん、おはようございます!

そうですよね!うんうん、肩に手を置いてあげるだけでも良かったかもしれませんね。
そうすればDeanはもっと、自分が一人じゃないってこと感じられたかもしれませんから。
これまでずっとあらゆることに対して、我慢をしてきたDean。やっぱりパパとの関係が大きいですよね。育った環境だって結局はパパの生き方に左右されたわけですから。
Johnは、ああいう風にしか生きられなかったんだろうから、仕方ないとは思いますが、幼いDeanにとっては、ママが殺されて人が変ってしまったようなパパとの生活は、とても辛い変化だったと思います。
その複雑な生い立ちをぶれることなく演じているJensenは本当に凄い人だな~と改めて思いますね。特にSeason4は素晴らしい出来です。

わたしも、もうDeanが自分の事をすっかり許せる日が来るとは思えないんです。
Samはね、自分のためにまた大きな傷を負ったDeanを一生かけて守って行かなきゃダメ。強がって見せても今のDeanはボロボロです。それを支えてあげられるのは、やっぱりSamしかいないと思うんです。
あ~辛い人生です。
本当に、Kripkeったらどこまでこの兄弟をいじめるつもりか・・・。まだまだ、続きそうですね・・・(涙)