USでSeason6を放送中のSupernaturalにハマっています。日本ではまだ未放送の部分についてのネタばれが満載ですので、未見の方は十分にご注意ください。記事を読まれる場合は、その点をご了解のうえ、お読みください。

2008/03/09

Supernatural3 Ep10 Dream a Little Dream of Me

ご注意ください!海外ドラマに関する日記では、常にネタばれしています。


Samにとっての重要Epと私が勝手に思っている“Mystery Spot”と、Deanにとっての重要Ep“ Dream a Little Dream of Me”今回は、今さらな感じではありますが、Dean重要Epをいってみたいと思います。
またまた長くなりそうです。

ここから先は、大きな思い込みと勢いだけで書いています。
妄想も炸裂するかもしれませんので、その辺のことご理解の上、よろしく(^^)
もちろん、詳細にわたってネタばれです(^^;












Bobbyが家の中で何か探していると、突然血だらけの女の人が彼を襲い、何度も何度も床にたたきつけます。
これはBobbyの夢の中のお話で、ホテルのルームキーパーによってBobbyは意識不明の所を発見され病院に収容されます。
BobbyってCapを被っていることが多いので気づきませんでしたが赤毛なんですね?


場面は変わって、BarではSamがひとり思いつめた顔でウイスキーを飲んでいるところへ、Deanが探しに来ます。

“お前何してるんだ?
“飲んでる”
“昼の2時に?”

Deanはちょっとびっくりします。

“俺はなんじにだって飲むよ”
“いや、そんなことない”
“そんなに大変なことかよ、自分だってBarでぐだぐだになるだろ?俺はだめだって言うのかよ”

この時のSamの台詞、テキサス訛りですよね?酔っぱらいSamかわいい!
昼間からウイスキーを飲んじゃうほど落ち込んでいる理由はもちろんDeanのことです。

“やってみたんだ、Dean”
“何を?”
“兄ちゃんを救うこと”

Deanはまたその話しかよ、という顔でSamの隣に座るとウイスキーのダブルをストレートで頼みます。飲まなきゃつきあえないって感じです。

“俺はまじだよ、Dean”
“いや、お前は酔っぱらってる”
“つまり、兄ちゃんは行っちゃうんだ。行くことになる・・・。俺はそれを止められない。Rubyでさえ止められないんじゃないかと思い始めてる。でも本当のところ、誰も兄ちゃんを助けられないんじゃないかって事だよ”
“いつも俺が言ってることだろ”
“俺が言ってるのはそのことじゃない。兄ちゃん自身が助けてほしいと思ってないから誰も助けられないんじゃないかって事だよ。どうしてそんなに自分のこと少しも大事にしないの。どうしちゃったんだよ?”

ここでDeanの電話が鳴りだし、このことについて彼がどう思っているかは判りませんでした。Samにしてみれば、こんなに自分がDeanを救おうと頑張っているのに全く協力する気のない兄ちゃんの気持ちが理解できないんでしょうけど、Deanにしてみれば下手なことしてSamが死んじゃうなんてこと耐えられない。それに、ここまでのDeanの態度やちょこちょこと出てくる言葉の端々から、もうこの生き方から逃げ出したという思いもあるのかな?
とにかく、Deanは自分がいなくても、Samは立派に生きていけると思っている。(実際は、違ったけどね。Ep 11でそれが証明されましたが、如何せん、その壊れちゃったSamをDeanは知らない)自分が居なければいないで、上手くやっていくと。だって、一度は自分を捨てて、(パパに反発してって事だけど)スタンフォードなんかでふつ~の生活をしていたわけです。もしあの時、Deanが半ば強引にSamを連れ出しに来なければ、(“この2年、俺がお前に迷惑かけたことがあるか?”なんて台詞で)Jessも殺されることがなければ、Samは本当にDeanのこと忘れて生きていけたんでしょうか?

いや~無理っぽい!!

だって、Sam自身言ってたもん。“4歳の時からずっと兄ちゃんだけを見て生きてきた。ずっとDeanのようになりたいと思って生きてきた。だから俺は世界中のだれよりも兄ちゃんを知っているんだ”って。DeanがSamをこの世の何よりも誰よりも大事にしてる事は明白ですが、その逆はSeason 1・2では、なかなか出てきませんでした。それどころか、事あるごとに、YEDをやっつけたら元の生活に戻りたいなんて事を言って、Deanを悲しみのどん底に落としたりして!!!Deanが、自分はSamにとって価値のない人間だと思っていたとしても、それは仕方ないところがあるかもしれません。
だからこそ、Season 3に入ってずっとSamは事あるごとに必死で兄ちゃんをどれだけ大切に思っているかをアピールしようとしていますが、いまだ功を奏しません。
がんばれSammy!!




2人が病院に駆けつけるとやはりBobbyは昏睡状態のままです。医者はあらゆるテストをしてみたけれど、原因が分からず健康そのものだと言います。

“Snydersonさん、あなたは、彼の緊急連絡先です。何か私たちが知らなければならないことはないですか?”
“いや、彼は病気にならない、風さえひかないんだ”

BobbyがDeanのことを緊急連絡先に指定しているということに、なんだかじ~んとしてしまいました。

“先生、何か出来ることはないんですか?”
“ええ、申し訳ないが、原因が判らないので手の打ちようがないんです。彼はただ眠って起きないだけなんです”


原因を探るため2人はBobbyの止まっていたホテルに調査に来ます。Samがクローゼットを開けると洋服の奥の壁に新聞の切り抜きやなんかがピン止めされていました。
洋服はきちんとハンガーに掛けられています。Bobbyの家の雑然とした感じからは想像できないけど、結構几帳面なんですね。
中からDeanがSilene Capensisという植物についての記事に目を留めます。Samは眠ったまま起きなかった、Dr. Walter Greggの記事を見つけて、どうやらBobbyはこのDr.の死を調べていたんじゃないかということになります。そこでDeanがひとりでDr.について聞き込みに行きます。

Dr.のOfficeへアシスタントの女性に案内されて入って来たDeanはスーツ姿の刑事さんです。やっぱりかっこいいです、スーツ姿。私なら、こんな刑事さんが聞き込みに来たならなんでもお話しますが、なぜかSupernaturalに出てくる女性陣はDeanのこと胡散臭いと思うのか真剣に相手にしてもらえませんよね。ハンサムすぎるのかな?その点Samは、あのかわいい顔で“Please”なんてお願いするとたいていは思い通りになります。この時も、明らかに彼女は面倒くさげです。

“その事は、ほかの刑事さんに話しました“
“あなたはもう他の刑事と話したんですか?”
“ええ、髭のとても素敵な年配の男性と”

Bobbyには、好印象を持ったようです。あのお髭もいい感じに映ったのかな?Bobbyはあんまり笑ったところを見たことないと思うんですが、たぶんあの顔でにっこりされたら安心してなんでも白状してしまうんでしょう。特に若い女の子には受けそうですよね。
もう一度聞かせてくれと言うDeanに、忙しいので、とひどい扱いです。

“そうでしょうね、では今日の午後、署にあなたを呼んで正式に調書を取ることもできるんだが・・・”
この半分脅しともとれる言い方で話を聞き出すDeanの表情がめちゃめちゃCoolです!
とにかく、脅し文句と笑顔でDr.の研究結果を手に入れた後、ひとりの学生に会いに行きます。

“Dr. Greggの睡眠の研究について聞きたい。君は彼の研究対象だったね”
この時学生(Jeremy)は、Deanの大好きなBeerを勧めます。普通刑事さんは、仕事中ですのでっと言って断りますが、もちろんDeanは断りません。右手の指輪で、シュポっと栓を抜いて美味しそうにいただいてしまいます。
“Dr.は、Charcot-Wilbrand syndromeを試験治療していましたね?”

このCharcot-Wilbrand syndromeという病気は本当にあるんですね。脳の特定の部分が失われて夢を見なくなる非常に稀な病気だそうです。夢を見ないって・・・どんな感じなんだろ?

“私は子供のころの自転車事故が原因で夢を見ることができません。”
“Dr.は君に何を与えましたか?”
“黄色のお茶です。酷い臭いの、味はもっと酷かった”
“で、どうでした?”
“ものすごく鮮明で、激しい夢を見ました。LSDでバッドトリップしたみたいな。わかります?”
“ああ、いや、いいえ”
Dean笑顔で答えた後、あわてて否定します。
“それから?”
“そのすぐ後、治験はやめました。実は、少し怖くなって・・”
Deanは、LSDなんかの経験があるんでしょうか?この時は、刑事さんになっていることを思い出して否定していますが。


場面は変わって、病室でDeanが思いつめた顔でBobbyのそばに座っているところにSamがやってきます。

“様子はどう?”
“変わりない。何かわかったか?”
“ああ、Dr.の実験について話してくれたことから、Bobbyの障壁は、もっと酷くなり始めてると思う”
“どうして?”
“このSilene Capensisは、別名African dream rootと言って何世紀ものあいだシャーマンや呪術医によって使われてきたんだ”
“ということは、それを飲むと頭が破壊されておかしくなるってことか?”
“ちょっと違う。伝説を信じるなら、夢の中を歩けるんだ。つまり、別の人の夢の中に入って頭の中をめちゃくちゃにできる”
“俺たちは信じるよな”
“つまり、このDream Rootは深刻な麻薬で、十分な量を実際使用すればいつでもFreddy Krueger(エルム街の悪夢に出てくるやつ)になれるんだ。なんでもコントロールできる。悪い夢を良くする事も、良い夢を悪くすることも”
“で、眠りの中で人を殺すわけか”
“たとえば、そう、このDr.が彼の患者をTim Learyのやり方で治験していたとする”
“なかにはうんざりしてくるやつもいる。で、彼の夢を訪問しようと決める、おやすみを言いに”
“でも、Bobbyは?殺しに来るなら、どうして彼は生きているんだろう?”
“わからない”


2人がベッドの足元で話している頃、Bobbyはいまだ悪夢の中です。血だらけの女の人が叫んでいるドアの背後で、必死にそれを押さえています。
“助けてくれ!誰か助けてくれ!!”
あのBobbyが何の反撃もせずやられっぱなしなんて、よっぽど負い目があることなんでしょうが、それは後で出てくるので置いといて、DeanとSamは、病院の廊下を歩いています。

“で、どうやって俺たちの眠りの精を見つけるんだ”
“誰でもできた”
“ああ、Dr.を知ってた誰でも、彼のDream Mushroomにアクセスできた”
“たぶん、彼の治験者の1人かなにかかな?”
“ありうるな。でも、彼の研究はかなり不完全だ”
“つまり、俺たちはどれくらいの治験者がいて、それが誰だったかわかんない”
行き詰ってしまいため息をつくSamにDeanが聞きます。
“なんだよ?”
“こんな時、俺たちBobbyに電話して彼に助けてもらってたろ”
その言葉を聞き、何か思いついたDeanはSamの腕をつかんで引き止めます。
“お前は正しい”
“何がだよ?”
“彼と話しに行こう”
“いいけど、一方通行だと思うよ”
Deanは、2人でBobbyの夢の中に入って、彼と話をしようというのです。何が這い回って居るかもわかんないのに最悪だよっと言うSamにDeanは

“Dude, it’s Bobby.”

そうです。他の誰でもなく、今や2人きりになってしまった兄弟の、唯一の理解者でパパの代わりと言ってもいいほどの人が意識不明で、このままなら死んでしまうかもしれないという状態なんです。四の五の言っていられません。
とうぜんSamも納得します。
“でも、ひとつ問題がある。俺たち、African dream rootを切らしちゃってる。誰か調達できる人間を知らない限り・・・”
DeanはSamにそう言われて一人思い浮かびました。

“くっそ!”
“何?”
“Belaだ”
“Bela?なんてこった。本当にあんなやつに頼むの”
“気分は最悪だとは思うけど、そうだ”

この時の2人が本当に嫌そうで笑えます。
そりゃ、Bobbyのためなんだから仕方ないけど、あんな女に頭下げないといけないなんて2人にしてみればマジ、最悪の気分でしょう。


その夜。
Samがホテルの部屋でパソコンを使っているとノックの音が。
ドアを開けると、Belaでした。Belaってば、お願い聞いてくれたの?見返りは何よ?なんて思っていると、どうも様子が変。
コートを脱ぐと、色っぽいキャミソール一枚ですよ、おねえさん!
“あなたのことしか考えられないの”
なんて、頬をなでてKissしちゃいます。
きっと、世界中のSammy Fanが激怒したことでしょう。何せ、相手がBelaですからね。ところが、Sammyったら!
“いいの?”
なんて言っちゃって、ベッドになだれ込みです。やっぱり、Samも、若い男の子だったんですね。あんなに、兄ちゃん、兄ちゃん言っておきながら据え膳はいただきますですか。
しかしというか、やっぱしというか、これはSamの楽しい夢の中。
“Sam、Sam、Sam!”
という、Belaの声はDeanの呼ぶ声でした。
“Sam!起きろ”
Samはとっても嬉しそうな顔で眠っていましたが、はっと気づくと涎が大量に彼の手を濡らしています。あわてて拭いますが、そんなSamを見てDeanが放っておくはずがありませんね。

“おい、どこまで行ってたんだ。幸せそうな音立てて。誰の夢見てたんだよ?”
“なに?誰でもないよ。なんでもない”
“なんだよ、言ってみろよ。Angelina Jolieか?”
“違うよ!”
“Brad Pitt?”
“違うって!!かまうなよ!”

Angelina Jolieの後にBrad Pittの名前を出すって、DeanってSamのことどう思ってるのよ?!またその顔が“マジかよ”って顔で、おかしすぎるんですけど。Samってば、こうやっていつもDeanにからかわれているのね、おきのどくさま。

African dream root調達するために、Belaに電話したというDean.
Samはちょっと居心地悪げです。

“彼女助けてくれるって?”
“いいや、ひどいことにな。一からやり直しだ。Dr.のメモを解読してるんだが、お前より悪筆でさ。手伝うか?”
“・・・うん、ちょっと、待ってて”

この時、Samは視線をちょっと下に落としています。エッチな夢のせいですぐに立ち上がれません。
しかし、Belaの役どころはどうなの?Fanの女の子が嫌がることばっかり、わざとそういう脚本になってるとしか思えないんですが。嫌われキャラなの?この後の、Ep 12のJus in Belloでそれが決定的になりますが、ちょい気の毒かな?
とそこへ当のBelaがやってきます。
African dream rootを持ってきてくれたんですが、なぜ急に心変わりしたのがDeanに聞かれて

“あなたのためじゃないわ。Bobbyのためよ。彼は一度私を救ってくれたの、フラッグスタッフでね”

えっ、Bobbyマジ?Belaを救ったことがあるなんてなんて奇特な人、と思ってたんですが嘘つきBela。Demonより嘘つきか!!

とりあえず目的のものを手に入れた2人は、さっそくBobbyの夢の中に行くことにします。
黄色い酷いにおいと味の液体を飲む2人ですが、それにはBobbyの一部を入れないといけなかったんですね。言われてみれば、そうでしょう。そうじゃなきゃ、誰の夢か特定できないもんね。Samがいつの間に取ってきたのかBobbyの髪の毛をDeanに渡します。

“俺たち、Bobbyの髪の毛飲むのかよ?”

と言っておりますが、そうです飲むんです。他の場所よりましかとも言ってます。まあ、ましですかね・・・。
もの凄く不味かったようですが2人とも一気に飲み干します。
この時、夢の中へ行く描写が面白くて、まったく現実と夢の境目がないんです。
気づくと雨が下から上へ降っていて(夢でしかありえないこと)Deanが振り返るとBobbyの家です。最初2人はそこが、きれいに片付けられ整理されているのでBobbyの家だとはわかりません。窓辺には花が飾られ、ダイニングのテーブルには果物の盛られたかごがありました。Hunterになる前、多分ならざるを得なかった前、こういう極普通の暮らしをしていたんでしょうね。仕事は何だったかわかりませんが、家では彼を待つ奥さんがいて、きっと幸せだったに違いありません。

ここでSamは、外を見てくるといいます。Deanは止めますが、

“大丈夫。ちょっとあたりを見てくるだけだよ。彼を探さないと”
“ばかな事するなよ”

お兄ちゃんっぽいDeanの台詞に送られてSamが表に出てみると、青い空、緑の芝生、花が咲きみだれ、真っ白な洗濯物がはためく絵に描いたような平和な風景です。これがBobbyの考える幸せの象徴なんでしょうか。

突然ドアが閉まってSamは中に戻れなくなります。
一方、Deanは奥に隠れていたBobbyを見つけます。

“Dean、どうやって俺を見つけたんだ?”
“Dream rootを使った”
“Dream root?なんだ?”
“Dr.Gregg、実験だよ”
“何のことを言ってるんだ?”

Bobbyはこれが夢の中だとは気づいていません。そしてランプが点滅し始めます。

“急がないと!彼女が来る”
“これが夢だって知ってるよな?”
“何おかしなこと言ってるんだ”
“これは夢なんだ!Bobby!みんな本当のことじゃない!”

Deanが必死で説明しますが、Bobbyが指差した先にはナイフで刺された血だらけの女の人が。

“Bobby、あれは誰なんだ?”
“彼女は・・・、彼女は、俺の妻だ”

“どうしてなの?どうして私にこんなことを?”
“お前を傷つけるくらいなら俺が死にたかった”
“でも、あなたは何度も何度も私を刺した。私が血を流して死ぬのを見てた。

“Bobby!彼女は本物じゃない!”Deanが叫びますがBobbyは聞いていません。

“お前は悪魔に乗り移られていた。凶暴だった。俺は今と違って何も知らなかった。お前を救う方法を知らなかったんだよ”
“嘘つき!私が死ねばいいと思ってたんでしょう!愛してたならその方法を見つけられたはずよ!!”

・・・Bobbyにこんな過去があったなんて、衝撃です。
Demonに乗り移られた奥さんを殺さなければならなかったってどんなにつらかったでしょう。知らなかったばかりに、愛する奥さんを死なせてしまったことを悔やんで、ありとあらゆる事を調べ上げた結果があの、本が山積みになったお家なんですね。パパと違って子供がいないようだから、本当に一人ぼっちでどうやって立ち直ったのか・・・。いや、立ち直ってないのか・・・。仕方なかったとはわかっていても、死ぬまで心のどこかで自分を責め続けるんでしょうね。

全然関係ないんですけど、Season 1の時、Megに殺された(殺されたんですよね?)BobbyのRumsfeldって犬、一目見て大好きになったのに悲しかった。奥さんが死んだ後に飼い始めたんでしょうか?そんなことどうでもいいことですが。



Samはその頃、バットで殴り倒されています。
犯人は勿論、夢を見られない青年、Jeremyでした。
ここではお前たちは昆虫で、僕は神様だとふざけた事を言っております。



Deanは隣の部屋にBobbyをつれて入り、ドアを開かないようにします。

“家も、彼女もみんなあんたの悪夢なんだよ!起きるんだ。あんたはどんなことでも出来るんだ!”
“俺は彼女を殺したんだ。放って置いてくれ、もう彼女に俺を殺させてくれ”
“見てくれ、俺を見てくれ!あんたは立ち直らないといけない。あんたは死なない。俺が死なせない!あんたは俺の親父みたいなもんだ。俺を信じてくれ!頼む!”

パパには決してなれないけど、でも、Bobbyはもう2人にとって家族同然ですもんね。
Deanのこの必死の訴えに、ようやくBobbyも耳を傾けます。夢だと自覚したとたん、奥さんの喚き声が止みました。外では、SamがJeremyにまたバットで殴られそうになっています。“すぐ起きてくれ”というDeanの声で、3人は同時に目が覚めました。Sam危機一髪。

病院で、DeanはBobbyに奥さんの事は本当のことか聞きます。Bobbyはそれには直接は答えませんでしたが、“みんな何かしらあって、Hunterになるんだ”と答えていました。
そういえばそうですね。
パパとDeanはママを殺され、もちろんSamもですが実質的にはJessを殺されたから。
あのGordonも妹をVampireにされたから。そうじゃなきゃ、DemonやVampireなんて信じないでしょうね。
2人がしみじみと絆を深めているところにSamがやってきます。
この時のSamの微妙な表情。自分の知らないところでDeanが誰かほかの人と親密にしているのが、厭なんでしょうか?It’s Bobby!とDeanにまた言われちゃうよ。

Jeremyは、自転車事故と言ってたけど本当はお父さんにバットで頭を殴られたことが原因だったんですね。どうやってBobbyの体の一部を手に入れたのかという話で、彼も勧められるままBeerを飲んでいたんです。Bobbyったら・・・。
要するに唾液を取られたということですね。なんだかものすごく科学的です。
で、Deanはばつが悪そうに笑って自分もBeerを飲んだ事に思い当たります。

“だって、のどが渇いてたんだ”

Samに責められての言い訳です。かわいいんですけど。食べ物の誘惑には逆らえないんですよね。とにかくコーヒーを飲んで眠らないうちに一刻も早く、Jeremyを探すんだってことになります。

2日間、一睡もしないで探しているのにJeremyは見つかりません。Deanはコーヒーの飲みすぎと睡眠不足でちょっと怒りっぽいです。BobbyはBelaにも手伝わせて探していますが、見つけることができません。
Deanはとうとう切れて車を森の中に止めると、こっちで探すのではなくJeremyがやってくるように眠ると言い出します。

“一人じゃやらせない”と言って、SamはDeanの髪の毛を引き抜きます。
“なにするんだよ?!”
“一緒に行く”
“だめだ!おまえはだめだ!”
“どうして?少なくとも2対1になれる”
“・・・おまえにおれの頭の中を探られたくない”
“しょうがないだろ”

しばらくして目覚めたSamは、やはり隣で眠っているDeanを起こします。
すでにDeanの夢の中です。
Ep 2で出てきた、Lisaがあらわれて甘い声でDeanに愛してるわ、なんてことを言います。

“こんな夢見たことない。そんな目で見るなよ”

Deanはちょっと気まずそうです。Lisaが突然消えてしまった後、SamがJeremyを見つけて2人は森の中を追いかけますがいつのまにか離れ離れになってしまします。
気づくとDeanは、森の絵がプリントされたモーテルの廊下にいます。
誘われるように奥の部屋に入ると、男が一人背を向けて座っています。

“Jeremyか?”

しかし、“Hey、Dean”と言って、振り返った顔は自分自身でした。
悪夢のDeanは“俺たちは話し合う必要がある”と言います。つまりこれは、Deanに自分の心の中と向き合う必要性を強いているのでしょうか?自分自身も気づいていないようなことを自覚させるためのものだったのかな?
最悪の悪夢。Deanは自分自身の本心と向き合うことになります。

“すべて冗談にしたいんだろ、でもおまえは俺にうそはつけない。俺は真実を知っている。お前が、価値がないと思っていること、おまえの内側が死んじまっていることを”

いやな感じです。悪夢のDeanは、彼自身の内側なんです。普段心の奥にしまいこんでいて思い出すことのない、あるいは彼自身気づいてもいない所を責めてきます。
Deanは俺が目を覚ませばすべて終わりだと言って、目覚めようと指を鳴らしますが目覚めません。そしてドアはロックされます。

“だから、俺たちは話し合う必要があるって言っているだろう?”

そのころ、Samはまたインパラのなかで目覚めて、Deanと思って起こしたのはJeremyでした。そしてまた、バットで殴られています。Dr.が自分に与えた能力を取り上げたので彼を殺したようです。Samは地面に磔にされて身動きできなくされてしまいました。


悪夢のDeanはいたぶるように話し始めます。

“お前は地獄に落ちる。なのにそれを止めようともしない。その最低の自尊心について話してみるか?”

Deanは必死に起きようとしますが、まる2日も寝ていないので起きられません。

“つまり結局のところ、お前にはSam以外何もない。お前には何もない。お前は愚かで従順な戦闘犬だ”
“そんなこと本当じゃない!”
“そうか?お前の望むものは?お前の夢は?お前の車・・・あれはおやじのだ。お前のお気に入りの革のジャケット・・・おやじのだ。音楽・・・おやじのもの。お前には自分の考えがあるのか?いや、そこにあるのは、「Sammyを見守れ!弟の世話をするんだ」それだけだ。まだ、おやじの声が頭の中で聞こえるんだろ?はっきりとな”
“だまれ”
“おやじがやったのは、お前を訓練することだけだ。でもSamは違う。おやじはSamを愛していた”

Deanはだんだん耐えきれなくなってきます。怒っていると悪夢のDeanに警告しますが、相手はやめません。

“おやじはお前が本当はなにかよくわかっていた。良き戦士、それ以外何もない。パパの鈍感で小さな道具。おやじは、お前が生きようが死のうが気にしてなかったのにお前が気にするか?”
“このくそやろう!!”

とうとうDeanはキレて、悪夢のDeanを壁にたたきつけます。

“おやじは取りつかれたくそ野郎だ!Samを守れっていう戯言も押しつけた。自分の家族も守れなかった。ママも守れなかった!Samのそばにもいなかった。いたのはいつも俺だ!そんなの卑怯だ!おやじが俺に押し付けたことに見合わない!!俺が地獄に行くことに見合わない!!”

Deanは悪夢のDeanを撃ち殺します。そして、ちょっと我にかえってそれに近づくと突然それが目を開き起き上ります。Black eyesです。これは、Deanの魂を手に入れることになっているCross Road Demonなんですかね。

“お前は俺から逃れられない。お前は死ぬ。そして、これが、・・・お前はこうなるんだ”


一方、SamはJeremyに殴られています。Jeremyは自分を止めることはできないと言います。ここで自分にできないことはないと。

“それは、Dream rootのおかげだろ?”Samが聞きます。
“その通りだ”
“お前は何か忘れている”
“何を?”
“俺もDream rootを飲んだんだ”

Samがそう言った途端、“Jeremy!!”と呼ぶ声が聞こえます。彼が振り返ると、そこには彼の父親が立っていました。驚愕するJeremy。Deanの夢の中なのに、Samが主導権を取っているっていうか、夢の持ち主とは別のところでかってに行動してる。
次の瞬間、SamがバットでJeremyを殴ると、彼は現実の世界で死んでしまいます。
そして、2人は同時に目覚めます。


モーテルの廊下で、SamとBobbyがDeanの夢の中で彼がやったことについて話しています。Samはちょっと集中したらできたんだなんて言っています。Bobbyは、それはお前のサイキックと関係あるのか?と少し心配そうに聞きますが、Samは違うと思うと答えていました。

部屋では、DeanがBelaに連絡が取れないと言っています。別に連絡なんて取らなくていいと思うんですが、今回は世話になったからお礼でも言うつもりだったんでしょうか、Deanは。本当にこの兄弟はとってもいい子なんですよね。でも、Belaは違います。大嘘つきです。Bobbyに助けられたというのもでまかせで、2人を油断させるための作戦だったんです。

“お前たち、ポケットの中身を確認してみろ”

とBobbyに言われて、Deanの顔色が変わります。よりにもよって、大事な大事なColtを盗まれてしまっていたんです。Crap!!

Belaを探すため急いで出かける2人。
車のトランクに荷物を積めながら、DeanはSamに自分の夢の中で何を見たか聞きます。
もちろんSamはJeremyと対決していたので、Deanと悪夢のDeanのやり取りは知りません。それを聞いてほっとしたようです。自分でも気づかないような心の奥深くで、パパの事あんな風に思ってた自分をSamには知られたくないに決まっています。Deanは?と聞かれて
何も、ずっとお前を探してたからと答えます。

車に乗り込んでDeanはためらいながらもとうとうその言葉を口に出します。

“Sam、考えたんだけど・・・、おれ、死にたくない。地獄になんか行きたくない”
“・・・わかった。2人で兄ちゃんを救う方法を見つけよう”
“OK、よかった”


ようやくようやくです。ようやく言ってくれました。Season 3に入ってから、まったく生きることに興味を失ったようになっていたDean。Samが懸命になればなるほど、そんなことしたらお前が死んじまう、なんて言ってまったく協力しようとしませんでした。本当はそんなことが原因じゃなく、自分の価値を見失っていたんでしょうね。Deanの場合、ずっと大事に守ってきたSamにとって自分は価値のない人間で必要のない人間だと思い込んでた。でも、それを決めるのはSamで、Deanじゃない。
SamにはDeanが絶対に必要で、価値がないなんてこと絶対ないんです。Deanが居なけりゃ心が死んじゃうんです。大事な弟をそんな状態に追い込んでいいの?
今回、自分自身の心のわだかまりと向き合うことによってDeanは今までよりずっと強くなれるはず。Samのサイキック能力のこともやっぱりこの先、重要になってきそうだし心配事は山積みです。


またまたえらく長くなってしまいましたが、英語の訳の部分は大部分が思い込みと想像です、申し訳ない。信用しないでください。雰囲気だけですので・・・。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

またまたこんにちは~!
この回のJensenは凄かったですね。
普段からふとした表情や仕草だけで感情の奥深いところまで表現できる稀有な役者さんだと思ってましたが、10話の鬼気迫る演技には鳥肌がたってしまうほどでした。
特に潜在意識Deanとの対峙シーンはJensenの役者としての本領発揮で、キレる直前、一瞬だけ泣きそうに歪む表情がめちゃくちゃ素晴らしかったです~!

悪夢の中でSamが使った力はやはりサイキック能力なんでしょうか。
この力がぐーーーんとパワーアップしてDeanの地獄行きを回避する、なんて展開があると嬉しいな。(妄想です)

>テキサス訛り
そーだったんですか~!
いや、サムにしては微妙にヘンなイントネーションだな~とは思っていたんですよ。(笑)
早速今晩にでも再チェックしてみますw

yumiusa さんのコメント...

小夏さんへ

ようこそ、こんばんは~。
JensenとJaredの演技力にはいつもやられっぱなしです。油断していると、何日も気持ちが落ち着かなくて大変なことになってしまうほどです。
特にこのEpは、Season 3の後半に向かっていく中でとても重要なものだったと思います。パパへの思いは、どんなに大好きな人でも不満に思うことってあるものですよね。そこをちょっとつけいられただけで、、Deanがパパ大好きな事に変わりはないと思っていますが・・・。Jensenは、見事に演じてくれていて本当に素晴らしかったです。

テキサス訛りだと思うんですが、どうでしょう。昨年11月のChicago Conで2人がテキサス訛りでしゃべっているのを見ましたが、その時と同じイントネーションですよ~。
2人ともすっごくかわいくて、何度も見てしまいました。