ご注意ください!海外ドラマに関する日記では、常にネタばれしています。
おまけに英語はわかりません。勝手な思い込みと勢いだけで書いていますのでご了承ください。
Supernatural 3のNew Epは、しばらく見られませんので今までのEpから好きなものを紹介したいと思います。
そうなると先日宣言しましたが、現在のBest 1EpはMystery Spotということになります。ここの所、このEpについては、あーでもない、こうでもないとぐだぐだ書いてきましたが、今日はもう少し冷静になって感想を書いてみたいと思います。
なんせこのEpは見どころ泣き所満載です。Jaredの演技が秀逸で、彼がとても深くこの役どころを理解して演じていることがわかります。
ここから先は、大きな思い込みと勢いだけで書いています。
妄想も炸裂するかもしれませんので、その辺のことご理解の上、よろしく(^^)
もちろん、詳細にわたってネタばれです(^^;
朝、ラジオの大きな音でSamはびっくりして目を覚まします。隣のベッドではDeanがブーツの紐を結びながらのりのりです。
朝からえらくテンションの高いDeanですが、でも、朝は弱そうじゃないですか?Samより早く起きることがあるなんて、なんか信じられない。ここは、DeanとJensenの共通点じゃないかとひそかに思っているんですが。Jensenも朝が弱いというような話が時々聞こえてきますよね?2度も飛行機に乗り損ねたとか。あの話から随分経つのでその後は大丈夫ですかね。・・・Jaredに起こしてもらってたりして。
バスルームで2人並んで顔を洗う場面では、歯磨き粉のチューブがくちゃくちゃなんです。Deanの使った後。Samは眉間にしわを寄せて呆れています。こういう細かいところに、2人の性格の違いが出ています。Deanってば、本当に子供みたいなところがありますよね。私からすれば、かわいいんですがSamにとってはイライラの元でしょう。
朝ごはんを食べに行く前にSamはちょっとイライラしながら、銃を探しているDeanを待っています。
“準備できたの?”
“お前のか?”
そう言ってDeanが持ち上げたのは、braです・・・。どうしてそんな所に???
いつ紛れ込んだの?それとも部屋に連れ込んじゃった??持ち主の女の子はbraなしで帰っちゃったのかな?Samはその間また車の中で待機していたんでしょうか、気の毒に。
Dinerではおじいさんが“気をつけて運転しな”と、レジ係りに送り出されているところです。カウンターでは、まだ居るならなにか追加注文するように言われてコーヒーを頼む男。火曜日のSpecialを頼むDeanは、調べようとしている男性の行方不明事件なんかよりBelaを追おうと言いますが、如何せん居場所が分からないんだからとりあえずこの事件を調べようとSamに諭されます。ウエイトレスのDorisがHot Sauceを落として割ったり、観光客相手のMystery Spotを調査に行く途中、犬にほえられ、女の人にぶつかられ、机を運び込めない引っ越し業者に会います。
Mystery Spotはよく遊園地なんかにある、不思議な家のことです。ボールが上り坂を昇ったり、家具が天井に張り付いていたり、子供だましの場所です。2人はいつもの調子で夜忍び込み調査を始めますがそこへオーナーがショットガンを抱えてやってきます。
“ここで何してる!”
オーナーは完全にビビっています。Deanが銃を置こうとしたとき、オーナーは思わず引き金を引いてしまいました。
倒れるDean。駆け寄り抱き起こすSam。
“911に電話して。早く!!!“
もうしゃべることもできないDeanは、必死でSamを見つめ返しますがそのまま死んでしまいます、彼の腕の中で・・・。
衝撃的なオープニングです。
最初見たとき、いやいや死んじゃうわけない、と思いつつドキドキしました。
DeanがDemonとの取引でもし地獄に連れて行かれるとしても、こんな死に方じゃないと思うし。
この時Samは、これが夢ならいいと思ったでしょうね。Demonとの取引で死ぬことが決まっている(絶対助けるけどね、Samが)とは言え、まだ先のことだと思っていたんだから、突然こんなことで死んじゃうなんて夢だと思うでしょう。それが原因ではないんだけれど、またまた、Asiaの“Heart of the Moment”でお目覚めのSam。Deanの台詞も同じで、またもや火曜日です。”えっ、夢だったの???“ってこの時のSamの表情(かお)がめちゃめちゃ可愛い!!
私本当に、このEp見てJaredって演技が凄く上手くなったな~って感心したんです。いやいや勿論、JensenもJaredも前から上手いんですよ。だって、年甲斐も無くいったい今まで何度泣かされたかわからん・・・。しかし、このMystery SpotはSamにとって、ものすごく重要なEpだと思うんだよね。(Deanにとっての重要Epは、Dream a Little Dream of Meでしょう)
さっきも書いたけど、Deanはこのままだと後何ヶ月かで死んじゃうって事を頭ではわかっていても、実感としてはわかってなかった。それを突然強烈に無理やり実感させられる。兄ちゃんが死んじゃうってどういうことかって。きっと背筋が凍りついたね。ショットガンで打たれて自分の腕の中でDeanが死んじゃったとき、きっとSamはこれは夢だって思ったんじゃないかな?敵はその辺の事も読んでた??想像だけど。なんせ神様みたいなものですから。Jaredは、そのあたりのSamの感情をこれでもかってくらい上手に表現してるんだよね。
とにかく、バスルームでSamは“わかんないけど、凄く変な夢を見た”と言います。
“ふ~ん、ピエロか小人の?”ってDeanの台詞、Samがピエロ怖いの解っててからかってるんですよね?
Dinerに言ってもすべてが同じ、Sam以外はね。ここに来てますます何かがおかしいと思い始める。
“何も憶えてない?”
“なにを?”
“だから、今日起こったこと”
“お前の言ってるのはデジャヴュのことか?”
“違うよ、そうじゃなく、本当に起こったことだよ”
“ああ、だからデジャヴュだろ”
“違うって、デジャヴュの事は忘れて。俺が聞いてるのは、俺たち昨日を始めからやり直してるんじゃないかって事だよ”
“OK、それがデジャヴュとどう違・・・”
“違う!そうじゃなく!!”
Samはパニくってます。必死さ加減がかなりおかしいですが、このまま行けばDeanが死ぬんですから笑い事ではありません。
この後、Dorisの落としたHot Sauceをナイスキャッチ!落ちると解っているものは簡単です。
Dinerを出た後も、やっぱり昨日と同じです。
犬にほえられ、
“Sam、悪いけどお前の言ってることが解らん”
“OK、昨日は火曜だった。いい?それなのに、今日も同じ火曜日なんだよ!”
女の人とぶつかり、
“それって、お前のサイキックパワーの1つなんじゃないのか?”
“違うよ、すっごくはっきりしすぎてる。Mystery Spotに行って・・・”
“行って、なんだよ?”
“・・・目が覚めた・・・”
引越し業者。
この時は、Deanが殺されることは言えませんでしたね。地獄に落ちるのをなんとか救おうとしている時に、ショットガンで撃たれて死ぬなんて言えないよ。
Mystery Spotを調べなきゃと言うことになり、Deanは今夜店が閉まったあと調べようと言います。Samは焦ります。そりゃそうです、夜行ったら殺されます。で、今すぐ営業時間中に行こうという事になります。そして、Deanが道路を渡ろうとした時、さっきDinerで会ったMr. Pickettの車に惹かれてしまいます。
“安全運転でね”って言われていたのに全然安全運転じゃないし、このじいさん。
Deanはほぼ即死です。今度は、Samと見つめあう時間も与えてもらえませんでした。心臓に悪い映像ですよ。
せっかくショットガンでの死は阻止したのに、今度は車の事故です。Samは半泣き状態で目が覚めるとやっぱり今日も火曜日です。唯一の救いは、Deanが生きていることだけ。
何が大変かって、Sam以外は火曜日が繰り返しているって事をわかっていない事。だから、朝が来るたびに説明し直さないといけないんです、Deanに。とうとう3日目のこの日、DinerでSamは言いたくなかった言葉を言います。
“聞いて、Dean。気が変になりそうだ”
Dorisが注文をとりにきますが、Samが事務的にDeanの分を注文します。早く話を始めたくてしょうがない感じです。
“Time Loopしてるんだよ”
“Groundhog Dayみたいに?”
Groundhog Dayというのは、毎年2月2日にアメリカ、カナダで行われる春の到来時期を占うお祭りです。Deanが言っているのは、このお祭りの日をなぜか繰り返すことになる気象予報士(Bill Murray)の映画。
Deanは笑い飛ばしますが、Samの顔は真剣そのものです。
“信じないのかよっ”
“それって、ちょっとおかしいだろ”
この後、Deanが“Dingo-ate-my-baby crazy?”と言うのをSamが先に言っちゃいます。(これってどう訳せばいいの??)
“どうして俺が言おうとしたことを知ってるんだ?”
“前に言ったからだよ”
Dorisがコーヒーをテーブルに置き、Hot SauceをSamがキャッチ。
“Deanは俺と一緒にいなきゃだめだ。わかった?”
“落ち着けよ”
この、小声で“Calm down”っていう時のDeanがすごく好き。
“落ち着けなんていうな!落ち着くなんて出来ない!!出来ないよ、だって・・・”
“だって?”
“だって、Deanは今日死んじゃうんだ”
“死なないよ。今日は”
“見たんだ、2回。Deanが死ぬところ。2度と見たくない。お願いだから信じて欲しい”
“よし。まだお前の言っていることはおかしいと思うけど、OK、それが何であれ2人で見つけよう”
再び道で、ほえる犬、ぶつかる女の人、引越し業者。
Mystery Spotには、昼間調査に行くことにする。夜行く事が何故だめなのか、はっきり言わないSamに
“そこで俺が死ぬからか?”
“実は・・・銃で撃ち殺される”
それから、Mr. Pickettの車からDeanを救います。
Samの表情からDeanは彼に轢き殺されたと悟ります。
Mystery Spotに2人で聞き込みに行きます。スーツ姿です。いや~かっこいいですね~2人とも。特にJaredは厚い胸板が素敵です。がたいが良いとスーツも似合いますね。
Jensenも背が高くてよく似合っていますが、如何せんJaredと並ぶと華奢に見えてしまいます・・・。Jared、でかいんだもん。
Mystery Spotのオーナーは、おかしな事が起こっていないか聞かれて、
“おかしな事?おかしな事はいつも起こってるさ。だって、ここは、Mystery Spotだからね”
冗談を言いますが、今のSamに冗談は通じません。
“ここで起こっているおかしなことについて知ってることを言うんだ”
めちゃめちゃマジな顔で凄まれてオーナーはビビっています。かわいそうに。彼は、この場所を手に入れたばかりで何も知りませんでした。
そして夜道で、明日になれば死なないですむかどうかモーテルに帰って真夜中まで待ってみようとのDeanの提案で歩き出した時、上から机が落ちてきて彼をぺしゃんこにします。Samはショックのあまり一言もありません。
ここからDeanの死因がおかしなものになっていきます。
・ソーセージがのどに詰まる
・シャワーを浴びていて滑る
・タコスに毒が入っている
・電気カミソリで感電
・Samの振り回した斧で
・Dorisがアーチェリーで撃つ(これは映像はなし、DinerでSamがDorisに“君のアーチェリーの腕はひどい”と言っていることから、Dorisに撃たれたんだと思う)
Dinerにて、Samはすっかり不貞腐れています。
“100回も火曜日を続けてて、決して止まらない。だからちょっと機嫌が悪いんだ”
100回もどんな死に方してるんだか・・・。
それだけ続いたら頭がおかしくなるよ。大好きな兄ちゃんが死ぬ場面を100回も見るなんて、辛すぎます。
SamはDeanの一言一句をすべて暗記してしまっています。これが本当のことだと彼に信じさせるため、Deanが言うことすべてを一緒に言います。
この場面は、ぜひ撮影風景を見てみたいんだけどな~。JensenとJaredの息がピッタリで素晴らしい!!
どうやってもDeanが死ぬことを止められず火曜日が繰り返すんだと、どうしていいか判らなくなっているSamです。
すっかり投げやりなSamに道でぶつかる女の人について調べたか聞きます。彼女は、最初調査しようとしていた行方不明者の娘さんでした。
Samが話を聞こうと彼女を追いかけている隙に、Deanはいつもの犬にかまれて死んじゃいます。なんちゅう死に方。
そしてようやく話が動き始めます。
Samにとっては、いつものDinerで行方不明事件を調べなおしている2人。行方不明の男性の事がいろいろわかってきます。会話から、この間にも何回かの火曜日があったことが窺われます。
ここでSamが気付きます、いつもと違うものを食べている人間がいたことに。
自分以外はみんな同じことを繰り返しているはずなのに。
さ~ここからのSamはかっこいいですよ!敵が何者か判ったんですね。一気に決着をつけに行きます。
最後の火曜日。
DinerでSamはカウンターに座っている男を窺っています。Deanの質問にも“いいから朝食を食べてて”とつれないですが、男が出ていくと紙袋を持って後を追います。
いきなり男をフェンスに押し付けるとのど元に杭をつきつけます。
“お前が誰かわかったぞ。とんでもなく長い時間がかかったけど、やっとわかった。おまえがやっているようなことが出来る強力な怪物がいる。ほとんど神様みたいな。おまえは、トリックスターだ!”
男は命乞いします。広告の営業マンで妻と子供がいる・・・。
“嘘をつくな!!俺たちは、前にお前の仲間を殺したことがある!”
すると男の顔が以前出てきたトリックスターに変わります。
私たちはあの時(Season 2 Ep 15)トリックスターが死ななかったことを知っていますが、2人は殺したと思っていましたから同じ顔を見て少し驚きます。
トリックスターは笑いながら“実は、君たちはやりそこなったんだよ”と言います。
“どうしてこんなことするんだ!”
“ジョークだよ。おれを殺そうとしただろ?”
Hasselback(行方不明の男)をworm holeに落として楽しんでいたら2人がやって来たのだという。
“で、これがお前の楽しみか?Deanを何度も殺すことが”
“楽しみだよ。でも、それはDeanを殺すことじゃない。このジョークは君に対してさ、Sam。自分は兄貴が死ぬのを毎日見る、永遠にね”
“このやろう!”
“きみが自分の兄を救うことができないと気付くのにどれくらいかかるか・・・”
“お前を殺す!これですべて終わるんだ”
Samはトリックスターの首に杭を押しつけます。
“OK、OK、ちょっとふざけてたんだ。明日、きみは起きると水曜日だ。誓うよ”
“お前は嘘をつく”
“もしそうなら、どこで私を見つけられるかきみは知っているだろ?Dinerでpancakeを食べればいい”
“・・・いや、やっぱりお前を殺す”
“悪いな、それはできない”
トリックスターが指を鳴らすと、再びSamは目覚めますがラジオからはAsiaではなくHuey Lewis のBack in Timeが流れています。
“一日中寝てるつもりか?”
“・・・Asiaじゃない。水曜日だ!!”
“普通火曜日の次はそうだ。ラジオを止めてくれ”
“冗談!今までで一番素晴らしい歌じゃない?!”
Samは長い長い火曜日が終わったことが嬉しくて仕方ないようです。
“おまえ、いったいどれくらいの火曜日を繰り返したんだよ”
“わかんない、数は忘れたよ、それより、何を憶えてる?”
“おまえはかなり疲れてた、で、トリックスターに会った。それくらいだ”
“そっか、わかった。荷物を詰めて町を出よう”
“朝飯もなしで?”
“なしで”
ようやくおかしな世界から抜け出せて、Samは心底ほっとしたことでしょうね。
ところが、本番はここからだったんです。
ちょっと良く分からないんですが、ここからも実はトリックスターの手のうち何でしょうか?
Deanは先に駐車場でインパラのトランクを開けています。
振り返るとDinerでコーヒーをお代わりしていた冴えない男が、銃を持って財布を出せと言ってきます。
そして銃声。
“Dean!!”と叫んで部屋を飛び出たSamが見たのは、胸を撃たれて道に倒れているDean。
目が覚めることを祈って目を閉じてみますが、何も起こりません。Deanは本当に死んでしまいました。Samは泣きながらその亡骸を抱きしめます。
火曜日の繰り返しは地獄のようだったろうけど、この水曜日は地獄そのもの。この世でたった1つSamが執着している兄ちゃんが死んでしまったんですから。一度は別の人生を生きようと逃げ出したSamですが、結局この2人は離れられない運命なんでしょう。
Samが死んでしまったとき、Deanは生きる意味を失ってしまいました。Samのいない世界で生きていくことを想像すらできなかったんだと思う。自分が犠牲になることにはこれっぽっちも躊躇せずDemonと取引しました。Dream a Little Dream of Meで少し考えが変わったけどまだまだ安心できません。Samに危険が及べばすぐ心変わりするでしょう。だって仕方無いんです。Samのいない世界では生きられないんですから。
一方のSamは、たぶん生きてはいくかな。でも、この前も言ったけど心が死んじゃう。生活のすべてが狩りになって、笑うこともなく人と心を通わすこともなく、ただ年をとっていくだけの人生。人を助けるという意義のある仕事もSamにとっては何の意味もないことになり下がるんです。きっちりと整理されたインパラのトランク、一部の乱れもなく壁にピン止めされた資料、ベッドメイク、歯磨き粉。
(この時、歯磨きしているSamの表情が切なくて泣きそうになってしまいました。)
Deanが傍にいないとSamはこうやってStoicに生きて行くんでしょう。
でも今回は違います。
Samは諦めていません。きっと、あの水曜日にもトリックスターが関係していると信じて、それならDeanを取り戻せると信じて、トリックスターを追い続けます。その間数か月、Deanのいないたったひとりの世界を経験します。
Bobbyから“彼を見つけた”という連絡が入ります。
すべての始まりの場所、Mystery Spotに行くとBobbyが儀式の準備をしています。久しぶりに会ったSamをBobbyは抱きしめますがSamの表情は硬いままです。
“ここで何をするの?”
“ここはトリックスターが最後に力を使った場所だ”
“で?”
“この儀式でトリックスターを召喚できるとわかった”
その儀式には1ガロンもの新鮮な血が必要で、今夜やるかあるいは次に出来るのは50年先になると言います。するとSamは何の戸惑いもなく犠牲者を探しに行こうと言います。
“お前に罪のない人を殺させる気はない”
“じゃあ、どうして俺を呼んだんだ?”
Bobbyは、自分自身でそれをやる、お前にはだれも殺させたりしないと重ねて言います。
“俺が何をしようと放っておいてくれ!!”
Samは感情的に叫びます。
“Deanが戻ってくることを望んでるんだろ”
そう言ってBobbyは大きなナイフを取り出してSamに差し出しました。
“普通の人を殺すよりずっと良い”
“何を言ってるんだ、おかしいよ、Bobby。あんたを殺すなんてできない”
“ああ、おかしいかもな。でも、見ろ、Sam、私はもう年だ。人生の終わりに近付いているが、お前はこれからも戦い続け人々を救うことができる。でも、お前にはDeanが必要だ。お前にDeanを返してやりたいんだ。お前とDeanは家族みたいなものだから”
Samがナイフを受け取るとBobbyは背を向けて跪きます。
“早くやってくれ”
“わかった。Bobby。でも、なぜだか知りたいだろ?”
Samはナイフの代わりに懐から杭を取り出し彼の心臓に突き刺しながらいいます。
“なぜなら、お前はBobbyじゃないからさ”
Bobbyはしばらくそこに倒れたままで、Samが本物の彼を殺してしまったのかと不安になった頃それは陽炎のように消えます。音を立てて転がった杭が宙を飛び、振り返るとそこには探し続けてきたトリックスターが立っていました。
“彼を戻して欲しい”
“だれ?Deanのことか?花を贈ったろ?Deanは死んだんだ”
“あの火曜日に戻して欲しい、それか水曜に。すべての始まりに。俺たちあんたの後にここには来ないから、誓うよ””
Samの目には涙がいっぱいです。
“確かに、私にはそれが出来る。けど、そうしなければならない理由がない。Sam、これは君のその異常な考えを楽にするためのレッスンなんだよ。”
“レッスン?どんな?”
“Deanを救わなければいけないという取り付かれた考えさ!お互いがお互いのために犠牲になり続けている。そこからは、何も良いことは生まれない。ただ血と痛みだけだ。Deanは君の弱点だ。敵もそれを知っている。だからやがて命取りになる。時には、行かせなければならない”
“でも、Deanは俺の兄ちゃんなんだ”
“ああ、でも彼なしで生きて行くんだ”
“・・・頼む、お願いだ”
Samは泣きながら頼みます。
女の子には特に効果覿面のSamのお願い攻撃はトリックスターにも効きました。私だってこんな表情でお願いされたら何だって聞いちゃいますけど、トリックスターが拍子抜けするほどあっさり方針転換したのには、う~ん??て感じです。(そりゃ、製作者側の時間的問題が大きいんでしょうが・・・)
いったい彼はSamをどうしたかったのか?人を困らしてからかって、時には殺しちゃって楽しむだけのcreatureじゃないって事?Deanがいない世界で強く生きていけって言いたかったの?Deanがいなければ悪に染まる必要もなくなるわけだし、ある意味いいやつじゃない?あくまで、ある意味だけどね。Samにとっては大きなお世話だし、こんなに苦しめておいてなんだけど。
とにかく、トリックスターは考えを変えてくれます。
ここでRobert De Niroが主演したTaxi Driverという映画の主人公Travis Bickle(ベトナム帰りで世の中のすべてに嫌悪感を持っている不眠症の暗殺者)の名前がでてきますが、意味がわかりません。それはSamも同じだったらしく、
“どういう意味?”
“知りたければ(?)自分で見つけるんだ”
そして、トリックスターは再び指を鳴らします。
Samはラジオの音で目覚めます。曲は水曜日、Back in Timeです。
あの時と同じにDeanが歯を磨いていて、“一日中寝てるつもりか?”といいます。
“水曜日だ・・・”
“普通火曜日の次はそうだ。ラジオを止めてくれ”
台詞もみんな同じです。Samはベッドから立ち上がると、まっすぐにDeanのところまでやって来て彼を無言で抱きしめます。勿論半泣き状態です。大きなSamに、ぎゅ~~ってされてるDeanは、最初ちょっと不思議そうだけどすぐにこう言います。
“おまえ、いったいどれくらいの火曜日を繰り返したんだよ”
これも前回と同じ台詞。
でも、違うんだよ。今回の水曜日との間には何ヶ月もの、ものすっごいつらい日々があったことをDeanは知らない。Samにとっては、何ヶ月ぶりかにやっと取り戻した大事な兄ちゃんなんです!
もう絶対離すもんか!!って感じのhugです。2度と手放すまいと決心したことでしょう。Deanが死んじゃうって事がどんなにつらいことか経験して、そうならないように絶対何とかしなきゃと改めて誓ったと思う。Deanにhugされることは度々あったけど、Samからするのはこれが始めてだよね。私生活でのJaredは、頻繁にJensenにhugしまくっていますが・・・。このEpにこの場面は必要不可欠だったと思いますよ、いや、変な意味でなく、ほんと。
“行こう”
“朝飯も抜きで?”
“抜きで”
“荷物を詰めないと”
“待って、一人じゃどこにも行かないで”
“駐車場に行くだけだぞ、Sam”
“・・・とにかく、俺を信じて”
そして最後の場面。
じっと荷物を見つめているSamにDeanが聞きます。
“まだ何か起こるのか?”
“・・・ただ、ものすごく変な夢を見たんだ・・・”
“ピエロか小人の?”
SamはDeanを見て少し微笑みます。
そして、長い長いときを過ごした部屋を振り返り、なんともいえない切なげな表情で電気を消しドアを閉めます。
本当に今回はよく泣きました、Samも私も・・・。
心配事も増えましたし。
こんなことがあって、ますますSamはDeanに執着してしまうでしょ?ぜ~ったい、ぜ~ったい、死なせたくないと思ったはず。でも、お互いを思うあまり傷つけあってるって事私も思っていたけど、SamはDeanを助けるためなら悪に染まる事も厭わなくなるんじゃないかと・・・。
この次のEp 12 Jus in Belloでの事、“戦下の正義”大勢を助けるためには犠牲も致し方なしという考え。以前のSamならそんなこと“絶対だめだよ!!!”と大反対していたと思うけど、ちょっと違うでしょ?最近の彼は。ちょっと心配です。
ものすごく長くなってしまったけど、英語の訳の部分は大部分が思い込みと想像です、申し訳ない。信用しないでください。雰囲気だけですので・・・。
2 件のコメント:
初めてコメントします。小夏と申します。
yumiusa さんのとても丁寧なレビューに深く感銘を受けまして、思わずカキコしてしまいました~。
Jensenファンの方が圧倒的に多い中、シーズン1から激烈Jaredファンを自称している私にとって、サム大活躍(?)のMystery Spot はずっと前から非常に楽しみにしていたエピであり、その一方でジャレ演じるサムの心理状態に異様なほど強くシンクロしてしまい、おっそろしくナーバスのどん底に落ち込んでしまったエピでもあったのですが、それでも私にとってBEST1になったことは確かです。本当に素晴らしいエピでした。
ところで、「Taxi Driver」について少しだけ。
この映画は社会に強い憤りを抱く主人公Travis Bickle自身の妄想によって精神が次第に破綻していく物語なのですが、正義の名の下にどんな手段も厭わない彼の狂気そのものを描いているんですね。
おそらくトリックスターは手段のため(ディーンを取り戻すため)最終的にボビーを手にかけることも厭わないサムに対し、「トラヴィス・ビックル=妄想に狂ったヤツ」の比喩として警告を与えたのかな?とかなり好意的に解釈しているのですが、反面、“You're travis bickel in a skirt, pal.”(スカートを履いた~・・・女々しいヤツ?ホ○野郎?みたいな感じ??←下品でスミマセン。汗)なんてことも言って皮肉ってるし、やっぱり意地悪なヤツではあるな、と。(笑)
ということで、まだまだ語り足りないところはあるのですが、語り出すと止まらないので、この辺でストップしておきます。(笑)
これからもyumiusa さんのSupernatural語り、楽しみにしてます。またおじゃまさせて頂きますね~♪
小夏さんへ
はじめまして。コメントありがとうございます♡こんな自己中Blogを読んで下さっている方がいらっしゃるなんて感激です。
小夏さんは激烈Jaredファンなのですね。私も最近は特にJaredの良さをひしひしと感じている次第です。
とにかくこのEpは、私もかなりナーバスになって、いまだにこうやって引きずっているわけです。
Taxi Driverについて、ありがとうございます。なるほどです。確かに、SamはDeanを取り戻すためにはど~んな事もしちゃうんでしょうね。
これからも、妄想と英語の壁と闘いつつ、勝手な事を書いていくと思いますが、よかったらお付き合いくださいませ。
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