USでSeason6を放送中のSupernaturalにハマっています。日本ではまだ未放送の部分についてのネタばれが満載ですので、未見の方は十分にご注意ください。記事を読まれる場合は、その点をご了解のうえ、お読みください。

2010/02/13

Supernatural Season5 Ep14 "My Bloody Valentine" 感想もどき

ご注意ください!海外ドラマに関する日記では、常にネタばれしています。 ここからは、USのTV series Supernatural Season5についてのSpoilerが含まれています。ネタばれ禁止の方は十分ご注意ください。





Supernatural Season5 Ep14 "My Bloody Valentine"の感想もどきです。






やっぱり、イタタタタのEpでしたね・・・。
まったくもう、いつになったらこの問題からオサラバ出来るんでしょう。それともこの先も一生無理なのか?一生逃れる事は出来ない問題なのか?
それ以上に大きな心配事が持ち上がったし、やっぱりHorsemenなんて嫌いだ。何でもお見通しのような顔して!ムカつくったらないわ!!
Season5 Ep2で出てきた、赤い馬に乗って人間を戦争に導くと言われるHorsemen Warも、ご大層だったけどさ。


ムカついても始まらないので、このあたりでとりあえず始めます。

その前にいつもの通り、
わたしの訳には間違いや勘違い、勝手な萌えが大量に含まれている場合があります。そのため、一般的な訳でない場合もあります。おまけにかなりの意訳ですので、その辺りの事ご理解の上軽~い気持ちで読んでやってくださいね。
正確な訳をお望みの場合は、どうぞご自分で訳をお願いいたします。よろしくです。
それから、文中の訳の無断転記等は、おやめ下さいね。どうかお願いいたします。




冒頭、ひと組のカップル。RussellとAlice。
どうやら初めてのデートだったようです。
ところが、何だか様子が変。
女の子は、おくてな感じがしたのに、そのまま肉弾戦に突入しちゃいました。その上、齧ってるし!!ひえ~、文字通り、喰い合いです・・・。
Aliceの友達がそれを見つけた時、Russellはまだ生きていて、Aliceの肉を食べていたそうです・・・ウゲッ。
友達が言うには、Aliceはとてもいい子で、ドラッグなんてとんでもない、それどころかまだVirginだったのにって・・・。
初めてデートした相手と死ぬまで喰い合うなんて・・・、何が起ったかわかりません。


モーテルに帰って来たSam。
Deanはビールを飲みながらファイルを読んでいます。テーブルに投げ出した彼の足元には、寂しい独身男性のためにValentine Week限定ルームサービスのご案内が。
Demonでも、Ghostでもなかったと報告を受けたDeanですが、何だかお疲れ気味。彼は、Bodyの方を調べに行っていたんですね。加害者であり被害者でもある2人の胃袋は、Thanksgivingのディナーで食べ過ぎた後のように、パンパンに食べたモノが詰まっていました・・・、ウゲゲ。
聞いてるSamもイヤそうです。
Samは、今夜はもうちょっと調べものしてみるから、Deanは出かけて良いよと言います。


D "・・・何だって?"
S"行っていいってば。暴れてこいよ。また明日の朝な"
D"・・・どこに行けって言うんだ??"
S" Dean、Valentineだよ?大好きな日だろ?忘れたの?あ~何て言ってたっけ?「独身者達のChristmas」だっけ?"
D"・・・・・・・・ああ・・・そうだった・・・。そうだったかもな・・・でも、今年はそんな気分じゃない"
S"・・・声かけられるの待ってる女の子が一杯のバーに行かないの?"
D"ああ、まあな・・・・・"
S"・・・・・・・・・・・"
D"何だよ?!"
S"それって、食欲のない犬みたいだ。絶対にどこか悪いんだよ"
D"大きなお世話だよ!どこも悪くなんかない!!"

確かにおかしい。
Deanが女の子に興味を示さないなんて。しかも、Samからお許しまで出てるって言うのに。これが最初の症状だったんですね。2人ともこの町のおかしな状況に毒されつつあったんです。


場面が変わってどこかの会社。
残業中の2人の男の人。
片方は、メールをチェックしていますが、大事なプロジェクトの最中で、大変そうです。そこへ彼女が現れますが、涙で化粧は落ちて、こちらも大変な事になっています。彼女、わたしより仕事を選ぶなんて許さないと言い、話に割り込もうとした上司を有無を言わさず撃ち殺してしまいました。
男の人は、世の中の全てが自分たちを引き離そうとしている、仕事、家族、睡眠・・・。でも一生一緒にいる方法があると言います。
そして、2発の銃声がすべてを永遠に終わらせました。



様子がおかしい自殺の件を聞いてか、2人はBodyを調べに病院の検死室を訪ねます。
検死室に向かう廊下で、前からやって来た男にSamの視線が釘付けになります。心臓の脈打つ音が大きくなって、他には何も聞こえない。
何がSamを惹きつけるのか・・・。
そう、Demon Bloodです。
この町にいるHorsemanは、飢餓。
人間の奥底に潜む渇きを本能のままに表面に引き摺りだします。
Samが心の底に抑え込んだ渇き。
・・・彼の、Demon Bloodholicは、解決したわけじゃなかったのか・・・。

Deanに大丈夫かと言われて、何とか正気を取り戻すSamでした。



Deanは、検死官のDr. Cormanとは、胃袋一杯のBodyの時にお世話になって顔見知りです。なかなか砕けた検死官で調べた後はちゃんと冷蔵して戻しておいてくれよ、とカギをDeanに投げて寄こすと帰って行きました。冷蔵庫には、取りだされた臓器がきちんとタッパに入れられています。
心臓を調べながらDeanはひと言。

「Be my Valentine」・・・

呆れ顔のSamをよそに、Deanは満足そう(笑)


Samが、2つの心臓に同じマークを見つけます。

S"同じマークがある。見てみて。・・・文字みたいだ・・・。ああ~なんてこった"
D"なんだよ?"
S"これ、多分 Enochianだよ"(Enochianとは、Angel達が使うと言われている文字の事)
D"・・お前、これがAngelの落書きだって言うのか?俺たちの肋骨にあるようなやつか?"
S"Dean、わかんないよ"
D"・・・クソ・・・"

Deanは、電話を取り出します。
相手はもちろんCas。

D "Cas、俺、Deanだけど。今、St. James病院の地下の・・・ "
C "わたしは今、そこにいる"

いつの間にか目の前に立つCas。
場所さえ分かれば、Casの移動は一瞬です。
お互いに電話を手にしたまま、おかしいくらい顔が近い。

D "・・・ああ、わかった"
C "電話を切ろうと思う"
D "そうだな"

反響する電話。
オモシロすぎます、この2人の掛け合い。


心臓のマークを見たCasは、Samの考えが正しいと言います。


C "お前は正しい、Sam。これはAngelの印だ。他のカップルの心臓にもあるだろう"
S "で、それってどういう事なんだ?"
C "これは、結びつきの印だ。彼らは、互いに結婚の相手として選ばれた"
D "わかった、で、誰がやった?"
C "人間はそれをCupidと呼ぶ"
S "何だって?"
C "人間の中の神話で、Cupidと間違われているもの。それは、実際は、Angelの支配下にある。形の上では3番目の位置にいるCherubだ"
D " Cherub ?"
C "ああ、彼らは、世界中に大勢いる"
D "つまり、おしめ姿の太った子供がそこらを飛んでるって事か?"
C "・・・彼らは、失禁したりはしない"
D "・・・・・・・"
S "・・OK、とにかく、どう言う事かって言うと・・・・"
C "わたしが言っているCupidとは、悪だという事だ。彼が再び人を殺す前に、我々は彼を止めなければならない"
S "・・・もちろん"
D "俺たちはやるさ"



で、3人がやって来たのは、良い雰囲気のJazzが流れるバーです。Casが言うには、ここはCupidの恰好の仕事場。男と女が結びつけるには、これ以上事前な場所はないって事ですか。みんな、アルコールで心のタガが外れやすくなっていますからね。
いつものように、Deanにはハンバーガー、Samにはサラダのお皿が運ばれてきます。ペロッとバンズを捲ってケチャップを足し、口に運ぼうとして、Deanは一口も齧らずお皿に戻します。その間、Casの視線は、ハンバーガーに釘付け。
Deanは、運んできた綺麗な女の子にも、興味を示しません。

S "・・・ちょっと待ってよ。食欲ないのか?"
D"・・うん・・・"
S"・・・・・・・・"
D "何だよ?!腹減ってないんだよ!"
C"では、わたしが貰おう"

Casもおかしくなってます。
Angelさえ、影響されちゃうってCupidって何なの?と思ってたら、ハンバーガーに齧りつこうとしたCasがそれがやって来た事に気付きます。
あっという間に、影響された男女がひっついちゃう。
Casは消えて、DeanとSamは、慌ててその姿を探します。
お店の倉庫のようなところで、Casは呪文を唱えてCupidに出てくるように言います。が、何も起る様子がないと思った時、いきなりDeanは背後から抱きしめられます。
持ち上げられて、ギュシギュシされちゃいます、裸の太った男に。助けてくれというDeanをどうしていいか困惑して見つめるだけのSam。ひとしきりDeanを抱きしめた後、今度はCasに移ります。Casもギュシギュシ抱きしめられます。
恐ろしいものを見たような顔で、それがCupidなのかと確認するDean。
それがCupidでした。
そして、もちろんSamも例外ではありません。
ギュシギュシ、ギュシギュシ。


D "これは、攻撃なのか?俺たち、やり返した方がいいのか??"
C "これは・・・彼らの握手だ"
D "冗談じゃない!!"
C "誰だって、冗談じゃない・・・"


「握手」が終わって、やっと本題です。
Deanは、見るに堪えないというふうに、視線を泳がせています。
Promo Photoでは、俳優さんのベージュのパンツが写っていましたが、これ、素っ裸っていう設定なんでしょうね。
そりゃ、目を背けたくもなるでしょう。

Casは、彼が印をつけた者同士が何故殺し合ってるんだと訊きます。お前が毒矢をばら撒いてるのはわかってるんだ、その理由は?!と責めると、Cupidさんは泣きだしてしまいました。
困った・・・。DeanとSamは、Casに何とかするように押し付けます。
仕方なく、Cupidに近づくCas。
傷つけるともりじゃないんだが・・・・と言った途端、またまたギュシギュシと抱きしめられるCas・・・。イヤそうに見つめるDean。Cas、貧乏くじです。
Cupidさんは、自分は彼らを命令に従ってくっつけただけで、そんな悪い事はしないと言います。で、心を読んでくれと。
見つめ合うCasとCupidさん。
裸の男と見つめ合う奇妙な構図です。
しかし、心を読んだCasによると、Cupidさんは真実を言っていました。彼は今回の惨殺事件に関与していませんでした。
また振り出しです。

Deanは、Cupidさんが言った一言に引っ掛かります。
命令に従うCupid。
誰の命令?


D "おいおい、待てよ。命令って言ったか?"
CU "うん"
D "・・・誰の?誰が命令するんだ?"
CU "ひゃひゃひゃひゃひゃ~~Heavenだよ、バッカだな~。Heaven!"
D "どうして、Heavenが、特定の人同士をくっつけようなんてするんだ?"
CU "誰と誰がくっつこうが、大抵は気になんてしないさ。特別な血統、特別な運命の人だけだよ。・・・ああ、そう、君達みたいなさ"
S "何だって?"
CU "ああ、JohnとMary Winchesterの結びつきは、上の方の大きな大きな最優先事項だったんだ、うん"
D "お前が、俺たちの両親をくっつけたっていうのか?"
CU "僕じゃないけど・・・、それって難しかったんだよ~。彼らはお互い最初は、好きじゃなかったんだ。でも、僕達がやり遂げて、完璧なカップルになった!"
D "完璧?"
CU "うん!"
D "2人は殺されたんだぞ!"
CU "それは気の毒だけど、最初からわかってた事だからね。君とSamは、絶対に生れなきゃならなかったから。君達の両親の出会いは・・・運命だったんだ。理想的な出会いさ!"

堪忍袋の緒が切れて、DeanはCupidさんを殴ります。が、Dean、学習していませんね~。以前、Casを殴った時も痛かったのは自分の方だけだったのに・・・。やっぱりこの時も、痛いのは自分の方。おまけにCupidさんはどこかに消えてしまいました。

D "クソ~~~~!!・・・・奴は?どこ行ったんだ?!"
C "わたしは、お前がCupidを動揺させたんだと思う"
D "奴を動揺させた?!"
S "Dean、やめなよ!"
D "なんでだよ!!?"
S "だって、Cupidを殴ったんだよ!"
D "俺はクソ野郎を殴っただけだ!!"
S "・・・ああ~、おれ達、最近Deanの様子がおかしい事について話し合わない?"
D "・・・イヤだね!!"


Deanは、またまた運命だったなんて言葉を聞かされて、完全にキレています。誰もが運命運命とウルサイ~~~!!って感じでしょうか。何とかそこから抜け出そうとしている人間に向かって、出るたびに杭を打ち込む奴が、途切れることなく現れる。


Samは、検死官のDr.に呼び出されています。
おかしな事例があったら知らせてほしいとお願いしていたんですね。
検死台に横たわっている人物の腹は、あり得ないくらい膨らんでいます。彼は太っていた時、胃のバイパス手術を受けて医学的にダイエットしました。なのに何故か昨夜、タガが外れたようにTwinkies(スポンジケーキのようなお菓子)をバカ喰いし、唾も飲めないくらいになると、トイレブラシを突っ込んで胃の中に押し込んだんですって・・・。
異常としか言いようがない。
そしてカップルではなかった。
Cupidさんは関係なかったんです。
Deanが調べたところによると、もう8件も自殺が続いています。
合流する約束をして、電話を切ったSamの前を、この間病院の廊下で見かけて釘づけになった男がまた通り過ぎます。今度は、先回りして、待ち伏せるSam。手には、ナイフ。

S "お前が何かわかってるぞ!! "

そう言って、そいつの顔を切りつけます。
案の定、そいつはDemonでした。

S "臭ったんだ!!"

そう言ってから、ハッとしたように狼狽するSam。
そう、臭った?
なんで?
なんでSamに、Demonの臭いがかぎ分けられる?
大変な事態に陥っています。Samの中の抑え込んだ感情が、Famineのせいで表面に引き摺り出されようとしているんです。食欲を抑えられなくなった人、愛を求めすぎた人、そしてSamの場合はDemon Blood。
Demonには反撃され逃げられますが、そいつは持っていたアタッシュケースを落として行きました。
Demonが去った後、ナイフにはDemon Bloodが付いています。ナイフに映るSamの瞳。辛うじて感情を抑え込んだSamは、その血を拭き取ります。

モーテルに戻って、Deanに経緯を説明します。
この時はまだ、自分の感情の事は黙っていました。
アタッシュケースを開けてみると、とても正視できないような眩しい光が溢れだします。何なのかわからない2人に、やって来たCasが言います。


C "それは人間の魂だ"

そう言ったCasの手にはハンバーガー。
そしてそれに齧り付くCas。
Angelである彼に食べ物は必要ないはずです。でも実はそれが手掛かりでした。


C "それなら辻褄が合う"
S "どう辻褄が合うんだ?"
D "で、いつから食べるようになったんだ?"
C "その通り!わたしの飢え・・・実はそれが手掛かりだったんだ"
D&S "何の?"
C "この町は、愛のせいで悲惨な状況に陥っているわけではなかった。飢えだ。飢餓感・・・具体的に言えば、「Famine」だ"
S "「Famine」?・・・・Horsemanの?"
D"素晴らしい!それで、みんなオカシクなってるわけかよ"
S"飢餓感ってさ、あの、ほら、食べ物の事だろ?"
C"ああ、普通はな。しかに、この場合は、食べ物だけではない。つまり、人は皆、何かに飢えている。SEX、思いやり、薬、愛・・・"

Samの表情が曇ります。
自分の中の変化。
自分がFamineに毒されている事は明らかです。

D"それであのおこちゃまカップルの件も説明がつく"
C"確かに。Cupidは、彼らに愛を与えた。その後に「Famine」がきて、彼らを狂気に陥れたのだ"
D"OK!あんたはどうなんだ??いつの間にAngelが飢えに支配されるようになった?"
C"わたしのVessel・・・Jimmyのせいだ。・・・彼の肉への欲望が「Famine」によって刺激された"
D"じゃあなにか?「Famine」が町にいると、誰でもオカシクなっちまうって事か?"
C"「Famine」は黒い馬に乗ってやってくる。豊富な土地に乗り入れる。彼はHorsemanの飢えだ。彼が飢えだから。それはあたりを毒で汚染する。「Famine」は飢えている。彼は、犠牲者の魂をむさぼらねばならない"
D"アタッシュケースに有った魂か。喰い過ぎで死んだ男の"
C" Luciferは「Famine」の面倒を見させるために、Demonを送り込んだのだろう。彼に食事をさせ、準備を整えさせるために"
S"何の準備?"
C"国中を喰い尽くす事・・・"


このCasの話しの間、画面では、あるDinerにやって来たFamineの様子が映っています。自分で歩く事も出来ない痩せた老人。黒いSUVから、黒い車椅子に移され、電動車いすを操作するその指には、黒い石の嵌った指輪があります。Dinerに入って行ったその途端、店の客は、食べ物、SEX 酒、薬、お金、自らが欲するもの、普段心の底に押し込んだ飢えに支配されます。
後に残されたのはハエのたかった死体の山。
そこへ、Samに襲われて逃げかえったDemonがやって来て、この町にSamがいる事、戦ったが彼が逃げた事、自分がモーテルの部屋のカギを奪い取ったことを説明します。
Demonは嘘つきですが、モーテルのカギはなかなかポイント高い。このおかげで、この後Samはエライ目に遭います。
しかし、Famineは、自分の魂を失くしたDemonを見逃がしませんでした。黒い煙にされたDemon。それを飲みこみ、満足げに"美味い"と呟くFamine・・・不気味です。




D"「Famine」だって?"
C"ああ"

モグモグ、Casの口の中は食べ物でいっぱいです。

S"で、何?この町は、食べて、飲んで、自ら破滅するって事?"

Samは、バスルームでかなり追いつめられた状態です。飢餓感に苛まれて、自分を抑えることで精一杯に見えます。

C"我々はそれを止めなければならない(モグモグ)"
D"は!良い考えだな、で、どうやって?"
C"(モグモグ)この前会ったHorsemanはどうやって止めた?"

Deanはちょっと考えます。
そして、出してきた指輪。
Warの指を切り落とした時、彼が残していったものです。

D" Warはこの指輪から、力を得ていた。俺たちが指を切り落とした後、尾っぽを撒いて逃げたんだ。そしたら、それまで影響されてたみんなが、夢から覚めたように正気に戻った。「Famine」も同じリングを持ってると思うか?"
C"ああ、彼はそうだろう"
D"よし、探し出して、ちょん切っちまおうぜ"

空になったハンバーガーの袋を、悲しそうに見つめるCas。
食べすぎだって!

D"何なんだよ?!あんた、「ハンバーグラー」かよ!"
C"挽肉の美味さに目覚めた"
D"我慢できないのかよ?!"
C"わたしはAngelだ。いつでもやめられる"
D"まったく・・・Sam!行くぞ!!"


DeanとCasのそんな漫才のような掛け合いも、今のSamには聞こえません。聞こえるのはどんどん大きくなく血液の流れる音だけです。


S"・・・Dean・・・おれ・・・・ダメだ・・・おれ、行けない・・・"
D"何だって?"

バスルームから出てきたSam、完全に飢えに支配されるのも時間の問題のようです。

S"・・・おれも、影響されたと思う、Dean。・・・おれ、飢えてるんだ・・・"
D"何に飢えてるって言うんだ?"
S"・・・わかってるだろ?"
D"・・・Demon Bloodか?・・・ったく!冗談だろ!Cas、Samをこの町から出してくれ!ここ以外のどこでもいい!!"
C"それは意味がない。Samは、もうすでに感染している。それはどこまでも付いて来る"
D"じゃあ、どうしろって言うんだ!?"
S" Dean、そいつの指を切って来てくれ。"
D"聞いたか?"

そう確認されたCasの顔。
確かに超難易度の高いミッションですよね。
でもその前に、Samは自分の状況をもっと深刻にとらえていました。

S"でもDean・・、行く前に、おれをここに閉じ込めてくれ。・・・それが良いんだ・・"


自分を抑えられるかSamには自信がない。
それは、しょうがない。
人間、欲には勝てないものです。
それより今は、その事を正直にDeanに言った事の方を評価しよう。


Deanは、Samをバスルームのシンクに手錠で繋ぎます。

D"いいか、大丈夫だ。しっかりしろ!なるだけ早く帰るからな"
S"うん、気をつけて・・・急いで・・・"

Casは、扉の前をクローゼットで塞ぎます。
DeanとCasは、検死官のDr,にその後、おかしな死はない訊きに来ますが、当のDr,が死んでいました。突然訪れた渇きに耐えられず、飲み過ぎで。
良い人だったのに、Famineにやられたんです。
Casが、Dr,の体に触れて見ると、彼の魂はまだそこにありました。Famineの世話をしているDemonが、必ずそれを取りに来るはずです。
DeanとCasは、それを待つ事にします。
Impalaの中、突然戻って来たCasは、またハンバーガーを抱えています。


D"・・・冗談だろ?"
C"・・・幸せな気分だ・・・"
D"いったいいくつ食べたんだ?"
C"忘れた・・・。100個には届いていないと思う。・・・・わたしがわからないのは、Dean・・・お前の飢えはどこにある?"
D"え?"
C"じかんの違いさえあれ、確実にこの町の人間は、誰でも飢餓の犠牲になっている。なのにお前だけは、何の影響も受けていないように見える"
D"・・・俺は、飲みたい時に飲んで、SEXしたい時にするんだ。サンドウィッチでも戦いでも、それは同じさ"
C"・・・・それは、お前が精神的に安定しているということか?"
D"満ち足りてるってことさ"


Deanはこう言っていますが、果たして本当なのか。
いつものDeanなら、食べ物、女、酒・・・飢えるものがありすぎて、一番に影響を受けそうな気がしますよね。
ところがここでのDeanは、まったく欲がないようです。
Famineがもたらす飢えは、人間の心の奥深いところにあるものに作用するんです。
だからね、Dean、あなたの事が心配なんだよ。
それをこの後、当のFamineにも、ザックリと抉られます。



Demonが魂を取りに来て、2人はその車の後を追いかけます。
一方Samは、どんどん渇きが酷くなって、必死で手錠を外そうとしていますが、そこへ物音がして、Samは2人が帰って来たと思いますが、まだ飢えは治まっていません。
やって来たのは、モーテルの部屋のカギを手に入れたDemonでした。
今のSamにとっては、有難迷惑な贈り物。
目の前に人参をぶら下げられた馬状態です。
欲しくて欲しくてたまらないDemon Bloodが向こうからやって来た。ただ、手錠で身動きできないから大変不利だと思ったんですが、Demonってば、Samの事侮りすぎです。
あっという間に形勢逆転で、SamはDemonのひとりの首を割れたガラスで傷つけると、躊躇もせずその溢れ出る血を啜りました。

ああ・・・なんてこと・・・(涙)
せっかくここまで頑張って来たのに・・・。
また一からやり直しじゃない・・・。
でも、血を体に入れたSamは、強いです。
あの力が復活しました。
手を翳しただけで、Demonは吹っ飛びます。



DeanとCasは、FamineのいるDinerに辿り着きます。
Casがナイフを持って中に入り、Famineの指を切り落として戻ってくるという作戦とも言えない作戦ですが、Casは何だか心ここに有らずです。
Angelの魂が入った彼の体でさえ、こんなに影響されているんですから、Samが誘惑に負けたとしても、誰も責められないですよね。
Cas、可笑しすぎる。
だからこそ、Deanが異常に見えるんだけど。

Casは中に入って行きますが、待っても待っても戻ってきません。あまりにも遅く、何かあった事は確実。Deanは、自分もDinerに入ります。
そこで見たのは、フライヤーに体を突っ込んでるコックさん。
そしてもっと衝撃的な、ミンチ肉を貪り喰うCasの姿です。
Casっては、完全に支配されて食べることをやめられません。
Deanも、多勢に無勢で捕まってしまいました。

Famineの前に引き摺りだされるDean。
人は、求めても求めても満たされる事がない。それが肉体的な飢えではなく、魂の飢えだからだとFamineは、言います。


D "そりゃおかしいな。俺には効かない"
F "ああ、わたしも気づいた。どうしてだと思う?何故お前はそうやって歩いていられるのだ?"
D "ああ、そりゃ、俺の根性が据わってるからだよ"
F "それには同意しかねるな"

そう言って、FamineはDeanの体に手を翳します。苦しむDean。
Famineは嬉しそうに、何故Deanだけ自分の力が及ばなかったのか、その理由が分かったと言います。

F "わかったぞ、Dean。お前の深いところ、お前がそこで得た何もない真っ暗なもの・・・。それを埋める事が出来ないんだな・・。食べても、飲んでも、Sexでさえ・・・。"
D "黙れ、クソ野郎!"
F "お前は、薄笑いして、冗談を言い、弟や自分に嘘をつく事も出来るだろうが、私には無駄だ!私にはお前がどれほど壊れているかが分かる!どうやって負けたか。お前は勝つことなど出来ない。だが、お前は、戦い続ける、やり続けるがいい。・・・お前に飢えはない、Dean・・・。お前の心の底は・・・・、すでに死んでいるのだからな"

・・・が~~~ん、そうなんです。
Famineは、Deanの心がすでに死んでいると言います。
心の底で彼が本気で欲しいと思う事がもうないんだと。
魂が死んでいるんだから、自分の力にも影響されないんだと言います。
何てこった・・・。
わたしは、Deanの魂が死んでるなんて信じません。魂が死んだ人間は、こんなに必死に自分の道を切り開こうとなんかしない。自分の弟を大事にしたりなんかしない。
このクソジジイの言う事なんか、信じるもんか!!


S "彼を離せ!!"

Samの姿に、Deanはまたすごく傷ついたと思う。
彼の真っ赤に染まった口の周りが、何があったか言わずもがな、ですからね。また、SamをDemon Bloodから守ってやれなかった。Deanの魂が泣き叫ぶ声が聞こえそうな気がしました。

Famineは、ワザとSamの元へDemonを送ったんです。Samが、飢えに負けてその血を飲むように。Famineは、いくら飲んでもSamが壊れる事はない。Samは例外だと言います。そしてここにいるDemonたちの喉を掻き切って、その血を飲むように唆します。

D" Sammy!!やめろ!!"

叫ぶDean。
Samは、ドクドクという血の流れる音を聴きます。
でも、彼は、そうはしませんでした。
手を翳して、すべてのDemonを黒い煙にして、その体から引き摺り出しました。
どうする事も出来ず、ただ立ち尽くし、自分の弟を見つめるDean。

S "イヤだ"
F "それなら私が頂こう"

そう言って、FamineはすべてのDemonを喰らい尽くしてしまいました。
Samは、Famineに手を翳します。
でも、相手はHorsemanで、そんなことでは殺す事は出来ません。でも、今、彼が喰らったDemonを、Samは彼の力で抹殺する事が出来ます。
Famineの腹から、黒い煙が漏れ出したかとおもうと、爆発したようになって、Famineは動かなくなりました。

後には、夢から覚めたようなCasと、鼻から血を出して気まずい顔のSam、そして、信じられないような、戸惑ったような複雑な顔のDeanが、言葉もなく立ちつくしているだけです。



何とか危機を脱した3人。
Deanの取った行動は、SamをBobbyの家のPanic Roomに閉じ込める事でした。再びDemon Bloodに汚染されたSamを浄化しなくてはなりません。
出してくれ!助けてくれ!!と叫ぶSamの声をDeanとCasは、その扉の前で聞いています。

C "・・・・あれは、本当のSamじゃなかった・・・"
D "・・・わかってる・・・"
C " Dean、Samは彼の問題から抜け出さなくてはならない・・・。それから彼は・・・"
D "ちょっと・・・外の空気を吸ってくる"

" Dean、助けて!!"というSamの声に、Deanは、Casの言葉を最後まで聞かず、外へ出て行きます。思い出したかのように、彼の手には、酒瓶が握られています。



雷が鳴る中、Impalaの横で、Deanは疲れ切った顔で天を仰ぎみます。
そしてもうほとんど泣きだしそうな顔で呟きます。

D "・・・頼む・・・助けがいるんだ・・・・お願いだ・・・"






今回登場したHorsemenは、地上に飢饉をもたらすとされる黒い馬に乗ったFamineです。飢饉というと、食べ物の事が思い浮かびますが、Supernaturalの中では、人間の欲するものすべてが、対象となっていました。食べ物、酒、SEX・・・。
そして、Samの場合はDemon Blood・・・。
Season5 Ep1で、飛行機の中で自分の血は浄化されたみたいだと言っていたSam。
その後何度か危うい場面はあったけど、今回、彼の問題が解決していなかった事がはっきりと証明されてしまった。
多分、Samの力がなければ、乗り越えられなかった局面だと思います。でも、Samのこの力は諸刃の剣。最終的には、彼のすべてを滅ぼしてします。その時は、もちろんDeanも道連れです。Samが、ダメになる時は、Deanが希望をなくす時だと思うから。
そしてもっと心配な事は、Deanの内。
Samは言うに及ばず、Casでさえ、VesselであるJimmyの食欲に支配される中、Deanだけが普段とは逆に、何ものにも溺れなかった。
それが何故なのか・・・。
Deanの内がもうすでに死んでいるからだと、Famineは言いました。
・・・心の底からは、何も求めるもののない人生・・・。
・・・すべてをあきらめて、何も期待する事のない人生・・・。
Samより、Deanの方が、精神的に大きな問題を抱えていそうな気がしました。
わたしは、Deanの魂が死んでるなんて思わないし、あんなこと信じない。魂のない人間が、あんなに必死に運命に逆らったりしない。でも、当のDeanが、ぶり返したSamのDemon Bloodで、メタメタにやられています。彼が、あんな顔で助けを求めるなんて、心が折れるんじゃないかと凄く心配になりました。出てくる奴ら全部が全部、これは決められた運命なんだ、お前達は「YES」と言うんだ、と言う。Deanだから、ここまで耐えてるんです。彼じゃなかったら、当の昔にこの世は、HeavenとHellの戦いの炎で焼き尽くされ、人類は滅亡してます。
今回、Samも自分の弱さをまたまた思い知ったでしょう。彼のせいじゃないのに可哀想です。どうやったらこの問題から抜け出せるのかな。
はぁぁぁ、また悩ましい日々が復活ですね・・・。


この先、放送再開は3月25日です。
長すぎます。
打ちのめされたDeanのあの顔が、しばらく頭から離れそうにありません。何か楽しいお話があれば・・・あるわけないですね・・・(悲)
新Epがお休みと言う事で、再会までは更新も、ユルユルな感じになると思います。
では。


あ、そう言えば、Vancouver Olympicのマスコットに、クワッチって言うのがいるんです。
そう、よくSamが例えられる、Sasquatchがモデルです。
なんとなく、あ~~Sammy~~~と思ったのは、わたしだけですよね。


***

4 件のコメント:

amber さんのコメント...

こんばんは、yumiusaさん。訳ありがとうございました。なんと言ってもラストの「please」と悲痛な声でつぶやくDeanがかわいそうでなりませんでした。あのDeanが天に向かって願うなんて、Jensenの演技にやられました。

Samの事を仕方ないと理解してくれるCasは救いでしたが、苦しんでいるSamもホントにかわいそう。
苦しいEpのまま、長いお休みはこたえますね。

キューピッドの解釈がとてもおもしろくて、訳に助けられました。パパママもそうだったんですか!
ねがわくば、Dean&Samの心臓にも印がついていますよう(笑)→付いてますよね。

ここまで突き落としておいて、何かがあると期待させてくれるのがSPNの魔力、Dean!立ち上がって!

yumiusa さんのコメント...

amberさん、こんにちは。

どうしてこうも酷い目に合うんでしょうか。Kripkeの苛めとしか思えない??
最後のDeanの"Please"。彼の傷みをどうすれば癒せるのか・・・。
Samにとっても、自分の置かれた状況が、いまだに危ういものだと思い知ったでしょうし、"運命"に翻弄され続ける兄弟が本当に可哀想です。
なんとか"運命"は自ら変えられるものだと証明して欲しいです。

今回もCasは、いい味出してくれましたね。後半はほとんど役には立たなかったけど(苦笑)、もう彼のいなかった頃のSupernaturalは、思い出せなくなっています。

もちろん!!DeanとSamの心臓には、これ以上ないくらいくっきりと、対のマークがあるでしょう!!
この後放送再開までツライお休みです。
再開が待ち遠しいです!!

すえもも さんのコメント...

Yumiusaさん、こんばんは!
邦訳ありがとうございますv

えーと、言葉にすると千にも万にもなりそうなくらい、心に響いたエピでした…(泣)

でも、Yumiusaさん同様、私もDeanの底力を信じてます。人間なめんじゃねえ、Horsemanども!って感じですよ!(怒)
Samも無理矢理引き戻されたようなものですから、本当に可哀相ですよね。彼のせいじゃないのに…。

このまま1ヶ月以上待たされるのはツラいですが、これまでのエピをじっくり再鑑賞する、いい機会かもしれません。そうでもしないと禁断症状が出てしまいます(笑)

首を長くして、待ちましょうね。

yumiusa さんのコメント...

キョウさん、こんばんは。

Ep13、14と続けてきましたね~、重いやつが。
これでもかってくらいに、"運命"を連呼する奴らに、いい加減怒りが爆発しそうになってます。
その上、言うに事欠いて、Deanの魂は死んでいると言うやつまで出てきて、もう"キ~~~~"となってます(苦笑)
Dean!!頑張れ!!
Samも、頑張れ!!って、叫んじゃいました、久々に。

ほんと、1か月以上もお休みなんて、辛すぎますよね。今、Season4を見返していますが、DeanとSamが、離れ離れだったSeason4に比べれば、にっちもさっちもいかない状況でも、まだ2人が一緒にいるSeason5の方がましかな~なんて思ってます。

それにしても、やっぱり放送再開が、待ち遠しいですね。