ご注意ください!海外ドラマに関する日記では、常にネタばれしています。 ここからは、USのTV series Supernatural Season5についてのSpoilerが含まれています。ネタばれ禁止の方は十分ご注意ください。
Supernatural Season5 Ep13"The Song Remains the Same"の感想もどきです。
とうとう出てきましたね。
Michael。
彼は、いずれ出てきて、Deanと直接話をしなければならないと思っていたはず。それが今回、絶好のチャンスが巡って来たという事ですね。
Luciferの兄で、自ら弟を地獄へ落とした兄。
LuciferがSamを自分の本当のVesselだと言うのと同じに、MichaelはDeanを自分の本当のVesselだと言う。
彼らを受け入れる肉体を持つ人間は、多くないんです。
強大なパワーによって、借りの肉体は徐々に崩壊してしまう。
今回、Michaelは、Johnの体にPossessして、Deanと話す機会を得ました。JohnがDeanの父親で血が繋がっているので、それが容易だったようです。
どんな話になるのかと思っていましたが、テンコ盛りの内容でした。
この話でAnnaが、死んじゃいそうだと思っていたんですが、その通りでした。
そして、MomとDadにあった時のSamのリアクションに、やっぱりウルウルさせられたな。MichaelにPossessされたDadと対峙するDeanの強気だった表情が段々と弱気な表銃に変わるところにも唸らされたし。
JaredとJensenってホント、こういう演技が自然と出来るんですよね。
とにかく始めましょう。
その前にいつもの通り、
わたしの訳には間違いや勘違い、勝手な萌えが大量に含まれている場合があります。そのため、一般的な訳でない場合もあります。おまけにかなりの意訳ですので、その辺りの事ご理解の上軽~い気持ちで読んでやってくださいね。
正確な訳をお望みの場合は、どうぞご自分で訳をお願いいたします。よろしくです。
それから、文中の訳の無断転記等は、おやめ下さいね。どうかお願いいたします。
冒頭、Deanは、Sexy Devilのダンスに涎が出そうな表情でお楽しみ中。途中からはSexy Angelも加わって、夢心地です。
そこへ現れたAnna。
Deanは、事件を調べてる最中なんだ~と言い訳しますが、Annaにこれはあなたの夢の中よ、と言われてそれは気まずいな~なんて言ってます。
Annaは、CasがDeanとSamの肋骨に描いたSpellのせいで、彼らを見つける事が出来ないので、夢に出てきました。
彼女はHeavenの牢獄へ入れられていました。そしてそこへ彼女を送ったのは、まだHeavenに楯突く前のCas。彼女は拷問され長く持たないと思っていたけど、辛うじてそこから逃れられたと言います。そして今、Deanに会いたいがため、彼の夢の中にやって来たのです。
彼女はある場所を指定して、早く来てくれと言います。
しかしその指定場所へ現れたのはDeanではなくCasでした。
Annaは、DeanとSamに信用されなかった事がいささかショックだったようですが、信用しなかったのはCasでした。
彼は自分の経験から、牢獄へ送られた者が、そこから出される時は、何か汚い仕事をさせられるためだと知っています。Annaは、自分は出されたのではなく自ら逃げ出した、Winchesterを助けたいだけだと言います。
でも、Casは、彼女が隠し持っていたナイフを見逃がしませんでした。
そして、彼女が自らを守るためだと言ったそのナイフが、Angelにはまったく用を成さない物である事も。
これとは違う、そう言ったCasの手には、Angelを殺す事の出来るLucifer’s Sword。
Cas、めっちゃカッコいいんですけど。
Heavenのためではないにしても、Annaは何かを隠している。
DeanとSamのためには、一歩も引かない構えです。
Annaは、言います。
Sam Winchesterは、死ぬべきだと。他に選択の余地はないと。
彼はLuciferのこの世で唯一のVesselで、その代わりのNickの肉体は崩壊しつつあります。
もし、LuciferがSamの体を手に入れる事が出来なかったら、彼の計画はショートします。そして、Michaelとの戦いもなく、Croatoan Virusもなく、Horsemenは彼らの本来の仕事を始める。Casは、もし、AnnaがSamを殺せたとしても、Luciferが復活させると言います。Annaは、Samの体をバラバラにするので、Luciferはそれをすべて見つける事は不可能だと言います。Casは、Samを殺して解決する事の他に、何か方法を見つけると言いますが、どうやって?Coltもダメ、Godも見つからず、他にどんな方法があるのかとはAnnaの正論。
答えはまだ見つからないけど、CasはSamを殺す事は出来ない。
彼が自分の友達だからと言います。
あなた変わったのねと言うAnnaに、Casは遅かったかもしれないけど、自分は変わったんだ。自分達は一緒の道を歩んできたけど、Sam Winchesterに近づいたら殺すと言い切ります。
Annaは、その場からず方を消してしまいますが、なんと、彼女が向かった先は、1978年の過去の世界でした。
Samを見つけられない限り、その存在自体を消し去ってしまうつもりです。
モーテルの部屋で、CasはAnnaとの事をDeanとSamに話しながら、彼女の居所を探るため呪文の準備中です。
D " Annaが?信じられない"
C " 真実だ"
D " Glenn Closeかよ、まったく、最高だな"
C " Glenn Close とは誰だ?"
D "別に・・・ウサギを煮殺すのが好きなイカレ女さ"
Glenn Closeは、"危険な情事"という映画に出てた女優さんです。
見たけど忘れちゃったな。
異常なストーカーの役だったと思いますが、ウサギを煮ちゃう場面あったけ?
Deanのそんな映画蘊蓄は置いといて、Samは自分が死ねばLuciferを止められるかもという事が気になってしょうがないようです。
S "おれを殺せば、本当にSatanを止められるの?"
D "Sam!!止めろよ!!"
S "・・Casはどう思う?Annaは、正しい?"
C "・・・・・いや、彼女は・・・・イカレ女なだけだ"
D "わかんないんだけどさ、俺たち、Samを殺そうとしてる女を探してるんだよな?何でわざわざそんな面倒なことするんだ?"
C "Annaは、Samを探し続ける。彼女はSamが死ぬまでそれをやめない。だからその前に彼女を殺す"
危険な芽は早めに摘むに限るって事です。
Casは、呪文を唱えます。
そんなことにも、彼は結構な力を使うようで、ふらついています。
C "見つけた"
D "どこだ?"
C "「どこ」ではない・・・「いつ」だ。・・・・1978年"
S "なに?どうして1978年?おれ達、生まれてもいないよ"
C "彼女がお前たちの両親を殺せば・・・お前たちはこの世にいない"
S "なんだって?!"
C "Annaは、わたしのせいで、お前に近づく事が出来ない。だから、両親を狙っている"
D "今すぐ俺たちを戻してくれ!"
C "わたしに、お前たちをわざわざAnnaの元へやれと言うのか?わたしは、ひとりで行く"
D "俺たちの親なんだぞ、Cas!俺たちは行く!"
C "簡単じゃない"
S "どうして?"
C "タイムトラベルは、わたしがHeavenの力を自由に使えた時でさえ、難しかった。"
S "今は力から切り離されてる・・・"
D "で?何だよ?プルトニウム不足のDelorean状態かよ?"
C "・・・その例えは理解できない・・・。だが、言えるのは、誰かと共にこの旅をする事は・・・・わたしを衰弱させる"
D "俺たちの両親なんだ。Annaからだけでなく、俺たちが彼らを救えるなら・・・俺たちが、それを出来るなら、やらなきゃならない!"
追記:Deanが言う、"プルトニウム不足のDelorean"とは、このEpの当初のTitleでもあった、「Back to the Future」という映画シリーズに出てくる、タイムマシーンの車の名前です。初めのころの燃料が、プルトニウムだったので、それが切れるとタイムトラベル出来なくなってしまうところから、Deanは、Casの事をこう言ったんですね。
わたしの世代では、この事をほとんどの人が知っていると思うんですが、若い人は知らない人もいるんですね~。ああ、Generation Gap ・・・。
結局は説得されて、Casは過去へのパック旅行へ出かける事になります。
いろいろ助けになるだろう物をバッグに詰めて、いつかのように、でも今度はDeanとSamのおでこに指をちょこんと触れさせます。
一瞬のうちに、1978年に飛ばされた2人。
しかし、道路の真ん中に下ろされて、車に轢かれそうになりますが、Casはそれどころではありません。
思ったほど酷くなかったとはCasの強がりだと思います。
血を吐いて気を失ってしまいました。
で、DeanはそのCasをモーテルのハネムーンスウィートへ運んだんです。
D "5日分の部屋代を払って、ハネムーンスウィートへ入れて、マネージャーに言っといた「何があっても邪魔するな」ってな。そしたら、そいつなんて言ったと思う?・・・「心配無用です。・・マリファナ要りませんか?」だってよ!マリファナだぞ!"
マリファナはいいとしてDean、そのハネムーンスウィートはどうなの??
気を失ったCasを連れ込むなんてあなた、犯罪者だと思われるわよ。しかも!5日間も??そんなに励むんだ・・・。いや違うな、ちょっと、違う方へ思考が飛んでます。
目が覚めて、ハネムーンスウィートで独りぼっちな事に気付いたCasの反応が見て見たい。
S"Casの回復を待った方がいいかな?・・・大丈夫かな?"
D"お前、俺がAngelの医者に見えるか?大丈夫さ!あいつはタフだって"
S"上手くいけば、Annaも弱ってるかもしれない。時間稼ぎしないと・・"
Deanが、Casをモーテルに連れ込んで・・・・いや、モーテルで休ませている間に、Samは、ちゃんとWinchester家を探し出していました。
DadとMomの元へ向かいます。
家に着いた途端、一目散に玄関に向かおうとするSamをDeanは止めます。
D"Sam!Sam、待て、待てって!"
S"Dean!早くしないとAnnaが来るかもしれない!"
D"あそこへ行って、何て言うつもりなんだ?!"
S"あ~~、真実?"
D"何?!息子が自分たちを守るために、未来からTerminatorのようにやって来たってか??その映画さえまだ存在してないだろ~が!"
S"Demonが狙ってるって言えばいい!彼女はDeanがHunterだって知ってるんだから。そうだろ?"
D"ああ、彼女の父親が死んだ時、姿を消したHunterさ。彼女は俺を愛しそうだった。・・・・俺の後ろにいろ"
家の中では、ラブラブな2人。
普通の生活です。
Johnは、何も知らず穏やかに生きていますが、今日でそれが終っちゃうなんて、考えてもいなかったでしょう。
ドアベルが鳴って、扉を開けた時のMaryの顔。
一瞬で凍りついたようになって、自分がHunterをやめて、普通の生活を送っていると説明して、Deanがここにいるべきでないと言います。
Maryは、DeanとSamを追い返そうとしますが、そこへJohnがやって来て、Deanは、自分達はMaryの従弟だと言います。
Johnは、どこかで会った事がなかったかと言いますが、Deanは小さな町だから、きっとどこかで会ったのかもと、誤魔化します。
Samは、両親に会って、込み上げてくるものを押さえられず、瞳からは涙が溢れそうです。Samにしてみれば、Momとは初めて会うようなものですからね。以前、GhostやYEDの見せた世界ではあった事があるけど、こうやって生きて会話が成り立つような状況は初めての体験です。Dadにしたって、いろいろわだかまりを残したまま、死んでしまいましたし、後悔することは一杯あるでしょう。
そんな両親が、目の前にいるんだから、握手した手を放すことを忘れたとしても仕方ありません。Johnに、大丈夫か?幽霊でも見たような顔して、と言われますが、まさにその通りです。慌てて手を放して、長旅だったからとこちらも言い訳。
Maryが、必至で追い返そうとするのを、何も知らないJohnは、今来たばかりなんだからビールでも飲んで言ってくれと、家に招き入れます。
ソファーに座った後も、Momから目が離せないSam。
ほとんど崇拝するような眼差しです。
Maryにしてみれば、突然現れたHunterだけでも不安なのに、その連れにこんな顔で見つめられたら胸騒ぎが納まらないでしょう。
Samにとっては可哀想な事ですが、Maryのあの不審な目つきはしょうがないです。
Johnは、様子のおかしなSamを心配しますが、その彼から出た言葉は、人の奥さんをナンパしてるようにしか聞こえない台詞でした。
S"あなたはなんて美しいんだ"
Samは、自分の言った事を自覚していません。
この場では、Johnに喧嘩を売っているようです。
Deanは、慌てて取り繕います。
おかしな意味じゃなくて、Maryは自分たちの母親に恐ろしいほど瓜二つなんだと。
Maryは、どう誤魔化したのか、お父さんの死を心臓発作として処理したようです。YEDに両親を殺された後、どうなったのかわかりませんが、Johnは、Maryの親戚とはほとんど会った事がなかったようです。なので、従弟だと言うDeanとSamを歓迎して、何とか早く返そうとするMaryの努力も空振りに終わります。
そこへ電話がかかって来て、Johnは居てくれ、Maryの親戚と話す事は自分にとってとても大切なことなんだ、と念を押して席をはずします。
電話の主は、Johnが働いている整備工場のWoodsonさんでした。彼は、Johnを首にしようとしていますが、今すぐ工場へきて話し合えば何かいい考えをお互い見つけられるかもしれないと言って、Johnを呼びだします。
しかし!実は電話の向こうで受話器を握っていたのは、Annaでした。彼女は、Woodsonさんになり済まして、Johnを呼びだしたんです。彼女の足元には、殺されたWoodsonさんが転がっています。
ここぞとばかりにMaryは、2人に早く出て行くように言います。
M"Demonがわたしの両親を殺したとき、わたしはあなたに会ったわ。なのに、あなたは今、どうして家族のような振りがそんなに易々と出来るの?わたしは、あなたを必要としない。出て言って"
S"あなたとJohnが危ないんだ"
M"何の事?"
D"危険が迫ってるんだ"
M"Demon?"
D"・・・正確には違う・・"
M"・・・何なの?"
D"説明は難しいんだ・・。それは・・・何て言うか・・・"
S"Angelだよ"
M"・・何ですって?そんなものいないわ"
D"俺だってそう願う。でも、奴らはDemonの倍、厄介なんだ"
M"どうしてわたしたちがAngelに殺されるの?"
D"話せば長い。でも、ちゃんと説明する。ただ、今は君は俺たちを信用して、ここから出ないといけないんだ。俺の顔を見て、俺が君に嘘をついてるかどうか、判断してくれ"
M"・・・わかったわ。どこに行けばいいの?"
D"とにかくここを出よう"
M"ま、まって、でも、Johnに何て言えばいいの?!"
D"俺が彼に言う・・・・・John?!"
ここで、さっきまで電話してたはずのJohnがいない事に、みんな気づきます
電話の横にはメモが。
工場へやって来たJohnを待っていたのは、目を焼かれたWoodsonさんとAnna。
彼女は有無を言わさずJohnを投げ飛ばしますが、そこへDean例のLucifer’s Swordを持って助けに来ますが、やっぱり簡単に投げ飛ばされます。
落ちたLucifer’s Swordを拾ったのはMaryでした。そして、Annaに立ち向かいます。
ここからは肉弾戦?
でも、Angelは強い。
Annaの手のひらを傷つけたけど、Maryも投げ飛ばされます。そしてFace to Faceになって、その辺に有った工具で体を突き刺しますが、そんな物じゃAngelには歯が立たない。
本当にAngelを殺す事は容易ではありません。
でも、どこかへ飛ばす事は出来る。
Samが、血で描いたSpellに手のひらを押しあてると、Annaは一瞬で消え去ります。
Deanは、自分たちが両親を助けに来たTerminatorかと言いましたが、Annaはさしずめ、殺しに来た方のTerminatorですね。殺しても殺しても死なない。自分の体から長い工具を引き抜くAnnaは、メチャメチャ気味悪かったです。
Johnの運転するImpalaで、助手席にはMary、バックシートにDeanとSam。
Johnは、自分の見たものが信じられません。
しかも、自分の妻があのとんでもない怪物みたいな女と戦ってたこと。まさに青天霹靂ですよね。
J "Monster?!Monsterだって?!"
M "ええ・・"
J "Monsterが現実だって?"
M "ごめんなさい、どうやって説明していいかわからなかったの"
J "で、君はそれと戦ってるって?!君らもか?"
S "・・・ああ・・"
J "・・・いつから?"
M "・・ずっとよ・・・。John、わかってちょうだい・・・"
D "彼女に選択の余地はなかったんだ"
J "黙れ!・・いいか?何も言うな!本当に!行き先を変えるぞ!!"
D "・・・わお・・・気まずい家族旅行だな・・・"
S "笑えないよ・・・"
ほんと、笑えない。
たぶん、2人にとっては、物心ついてから初めて家族が揃ったのに、いきなり気まずいです。Johnは、頭が混乱しているんでしょう。
でもこの後、彼の順応能力の高さが証明されます。
決して、現実から目を逸らさない、強さが彼にはあるんですね。
着いた先はMaryの実家の持ち物だった隠れ家?
Devil’s Trapやら聖水、塩、純鉄などいろいろ揃っていますが、如何せん、Angelにはどれも効かない。ここで、未来から持ってきたバッグの中身を披露します。
さっきSamがAnnaを飛ばした時に描いたSpellのお手本、聖油。
Samは、Maryに聖油の使い方を教えに隣の部屋へ行き、DeanとJohnがその場に残されました。
Johnは、Spellの描かれた紙を指して、それは何かと尋ねます。
D "あ~これは、印だ。・・・つまり・・・"
J"意味なんてどうでもいい。どこに描くんだ?"
D"・・・壁とかドアとか"
J"どれくらいの大きさに描けばいい?"
D"・・・John・・・"
J"何だよ?君たちは俺が役に立たないと思ってるかもしれないが、俺はそうなりたくない。印だか何だか知らないが、俺にだってそれを描く事くらい出来る"
D"どうしてSamの方を手伝わない?これは・・・・、これは、人間の血を必要とする"
Deanが、そう言うと、Johnはテーブルのあったナイフを引き抜いて、自分の手のひらを傷つけます。
J"で、大きさは?"
D"・・・描いてみせるよ"
Deanは、嬉しそうに少し笑います。
その顔が、何ともいえず、悲しげに見えた。
何がおかしいのか訊いたJohnに、Deanはこう答えました。
D"急に、君が・・・・君は、本当に、俺の親父を思い出させるから・・・"
く~、この時のDeanの顔を見たら、もうちょっとで泣きそうになった。
お父さんなんだもん。
年が逆転して、おかしな具合だけど、それでもDadなことに違いはなくて、Deanの心の中では、懐かしい思いとか、自分のために命を落としたことへの罪悪感かと、いろんな事が渦巻いてるんでしょうね。
でも今は、何とかして両親を助けたいって、それだけで動いてる。
JohnがSpellを描いていると、Samがやって来ます。Johnは、SamにHuntingの事を聞きます。どうしてこの世界に入ったのか。
Samが、自分の父親がこの世界に引き入れたと言うと、Johnは酷く怒りだします。どこの世界に自分の子供をこんな危ない世界に引き入れる親がいるんだって。父親は子供を守らなくちゃならないんだと。
それを聞いたSamは、とても深刻な顔でDadの事を話します。
彼がどれほど、自分たちを守ろうとしてくれていたか。
S"親父は、守ろうとしてくれたんだ。そうしたせいで死んだんだ。・・・・おれ、親父に凄く怒ってた。おれ・・そうだった。おれ、親父を嫌ってた。でも今、わかったんだ。親父は、やってた。最善を尽くしてた。そして、それを、そのどうしようもない状況の中でも、やり続けようとしてた。・・・・おれの母親は、素晴らしくて美しかった。彼女は、親父の命そのものだったのに・・・・彼女が殺された。そして、親父が何か始めなければ、おかしくなっていたと思うんだ。・・・・親父は死んだ。おれが彼に話さなければならない前に・・・。なぜ、親父がそれをやったか、おれにはわかるって。そして、おれはその為に親父がおれ達にした事を許すって。・・・・そして、おれが親父を愛してるって事を・・・・・・"
似た者同士の2人は衝突ばかりして、なかなかわかり合えなかったけど、Samが、今はこんな風にDadの事を思っていたんですね。
確かに、Maryを殺されたJohnが何もしなかったら、彼は確実に精神を病んでいたでしょう。DeanとSamの運命もどうなっていたか、バラバラに生きていかなければならなくなっていたかもしれませんね。
Samにどこかへ飛ばされたAnnaは、意外な人物を呼び出していました。
Urielです。
・・・彼は、Annaに殺されたんじゃなかったのかと思ったんですが、わかりました。このUrielは、過去のUrielなんですね。Annaに殺される前、DeanやSamに出会う前の。だから、この時のUrielの台詞が何だか噛みあわない。
Annaは、言います。
その人間が、将来お前を殺す事になるので、先に殺させてやろうと。
Anna、極悪です。
殺したのは、あんたでしょうが!
でも、Urielは嬉しそうに承知します。
彼、昔から人間が嫌いなんですね。
DeanとMary。
Maryは、なぜAngelが自分を殺そうとしているのか、説明を求めます。
D"奴らがクソ野郎だからさ"
M"説明になってないわ。わたしは、Angelが存在する事さえ知らなかったのよ。なのに今、わたしは彼らのターゲットなの?"
D"・・・複雑なんだ"
M"・・・いいわ。さあ、話して"
D"俺を信用してくれるか?"
M"ずっとあなたを信用してきたわ"
D"・・・信じるのは難しいことなんだ"
M"いいわ、言わないなら、ここから出て行くわよ"
Deanは、とうとう真実を話します。
到底信じられないような話を。
D"俺は君の息子なんだ"
M"・・何ですって?"
D"俺は君の息子だ。どう言うべきかわからない。俺たちは、2010年から来た。Angelが俺たちをここへ送ったんだ。君を襲ったのとは別の・・・・もっと友好的な"
M"わたしがそれを信じると思うの?"
D"・・・俺たちの名前は、DeanとSam Winchesterだ。君の両親の名前を取ってつけられた。・・・・俺が病気になった時、君は俺にトマトライススープを作ってくれるだろう。それが君のお母さんが君に作ってくれたものだから・・・。そして、子守唄の代わりに、君はHey Judeを歌ってくれる。それが君の大好きなBeatlesの歌だから・・・"
Maryは、それを聞いて、もうほとんど泣きだしそうです。
M"・・・わたし・・・信じないわ・・・ちがう・・・"
D"・・・ごめんよ・・・でも、真実なんだ・・・・"
M・・・わたし、自分の子供をHunterにしたの?""
D"いや、君はそうしなかった"
M"わたし、そんなことするなんて、どうして?"
D"君がやったんじゃない・・・。君はその時もう死んでたんだから・・・"
M"・・・ああ・・・・なに?何があったの?"
D"YEDだ。奴が君を殺した・・・そして、Johnは、復讐のためにHunterになったんだ。・・・彼が俺たちをHunterに育て上げた"
M"・・・・・・・・"
D"聞いてくれ。DemonはSamのベビーベッドにやって来る。Samが生まれた6ヶ月後の1983年11月2日に。その日付を忘れないでくれ。そして、何があってもそこへ入らないでくれ。君はその朝目覚めたら、Samを連れて逃げるんだ"
S"それじゃダメだよ、Dean"
いつからそこに居たのか、Samが入口に立っていました。
S"彼女がどこへ逃げようとも、Demonは彼女を探し出す。・・・おれを見つけ出す"
D"じゃあ、どうすればいい?"
いつからその事を考えていたのか、溜息をついたSamは続けてこういいます
S "彼女は、Dadの元を去るんだ、そういう事さ。・・・・あなたは、Johnと別れなきゃならない"
M "何ですって?!"
S "今の状況に区切りがついたら、逃げるんだ。そして、決して戻って来ちゃダメだ"
D "・・・そうすれば、俺たちは決して生まれてこない・・・。Samは正しい・・・"
M "ダメよ、そんなこと出来ないわ。あなた達は、わたしの息子だって言ったじゃない。そして、今あなた達が言ってる事は・・・・"
S "あなたには、他に選択の余地はないんだ"
D "死ぬ事と、最初から生まれてこない事には大きな違いがある。信じてくれ。俺たちはそれでいいんだ。約束するから"
M "わたしは、良くないわ!"
S "聞いて。あなたは普通の生活を送れると思ってるだろうけど・・・・そうは出来ないんだ・・・。ごめんよ・・・。それは、酷い事になる・・。あなたは死んで、そして、あなたの子供たちは、呪われる事になるんだ・・・。"
M "何か・・・何かほかに方法があるはずだわ"
D"これがその方法なんだ。Johnの元は離れるんだ"
M"出来ない!"
D"これは俺たちだけの問題じゃない。たくさんの人の命がかかって・・・"
M"わからないの?!わたしには出来ないわ!!・・・もう手遅れよ・・・。わたし、・・・妊娠してるの・・・"
ああ、やっぱり・・。
この時のDeanとSamの顔。
だって、Deanに至っては、目の前の人のお腹の中に自分がいるんだよ。凄い話だよ。
でも、もし、この時MaryがDeanを宿していなくても、はたして彼女がJohnと別れる事が出来たのか、それは疑問です。
そんな衝撃の事実を聞かされたところにJohnが飛び込んできます。
せっかく描いたSpellが消えて、聖油も乾いてしまっていました。そして、あの甲高い超音波のような音がして、窓が吹き飛びます。
で、現れた男。Angelには間違いないけど、名前を聞いたDeanはメチャメチャイヤそうです。Urielとは、話が合いませんからね。一方にはAnna。逃げられそうになく、戦うはめになりますが、DeanはUrielに手一杯、JohnはAnnaに家の外に弾き飛ばされ、Maryを助けようとしたSamは、Annaに壁の中から引きちぎった、何?木の棒みたいなもので、刺し殺されてしまいます。
Deanが、叫びますが、Samは動きません。
Johnの元には、何故か光が降り注いでいます。
そして、Maryに迫るAnna。
本当に申し訳ないと言いながら、彼女を殺そうとします。
ところが、そこへAnnaを呼ぶ声が。
彼女が振り返ると、そこに立っていたのはJohnです。
しかし、その中身はすでにJohnではありませんでした。
Annaが呼んだその名前は、Michael。
Luciferの兄。Heavenで、最強のArchangelのひとり。
そして、DeanをVesselとして欲しがっているAngelです。
Michaelは、Annaの肩にそっと手を当てました。すると、彼女の体は、みるみる中から燃えだし、あっという間にクロコゲになって砕け散ってしまいました。
知らなかったんですと、言い訳するUrielも、指先ひとつで消し去ってしまいました。
恐るべし、Archangel Power。
Maryは、Johnをどこへやったかと訊きます。
Michaelは、彼は大丈夫だと言って、Maryの頭に指をちょこんと付けて、彼女を眠らせてしまいました。
そして、残ったのは、Deanひとり。
とうとう、Archangel Michaelと初対面です。
MI "この話し合いまで、長かったと思わないか?"
D "Samを戻してくれ"
MI "まず・・・話をしてからだ。それから、お前の大事なSammyを戻してやろう"
D "どうやって、親父の体を手に入れたんだ?"
MI "妻を救う事が出来ると話したら、彼が「YES」と言ったんだ"
D "Angelは、俺があんたの唯一のVesselだと過大評価してたけどな"
MI "唯一ではなく、お前が本当のVesselだという事だ"
D "どういう意味だ?"
MI "血統さ"
D "血統?"
MI "CainとAbelに続く。父親の血は、お前に続く。お前の家族の血"
D "は!すごい!6人辿れば誰にでも繋がりがあるって事かよ。俺に何を望む?!"
MI "本当に分からないのか?"
D "俺がお前に「YES」と言わない事は知ってるのに、何でここにいるんだ?!俺に何をさせたいんだ?!"
MI "お前に、わたしとお前が何をしなければならないかを知って欲しいんだよ"
D "そういうことか。あんた、自分の兄弟ともめてんだろ?セラピーでも受けてみたらどうだ?地上に八つ当たりしてんじゃね~よ!!"
MI "それは違う。Luciferは、父に逆らい、そして、わたしを裏切った。しかし、お前がSamを殺したいなら、これ以上は望まない・・・。そう、わたしは、わたしの弟を大事にしてきた。彼の面倒見てね。ある意味、他人には決してわからないだろうけど、わたしはまだ彼を愛している。・・・・だが、・・・わたしは彼を殺すつもりだ。それが正しい事だから、わたしはやらなければならない"
D"Godがそう言ったからか?"
MI"そうだ。初めからこうなる事はわかっていたんだ"
D"Godが言う事は、何でもやらなきゃならないのか?"
MI"ああ、わたしが良い息子だから"
D"俺を信用して聞いてくれ。聞いた話によると、そういうのを袋小路にハマりこんだって言うんだぞ"
MI"そして、お前は、自分がわたしの父より何事もわかっていると言うつもりか?ちっぽけなひとりの人間が・・・。なぜ、自分に選択肢があるなんて事を思えるんだ?"
D"それは、俺が、俺の重要じゃない人生にも、選ぶ権利があると信じているからだ"
MI"お前は間違っている。・・・どうしてたと思う?100万の偶然の出来事について考えて見くれ。それは、JohnとMaryを生まれるようにし、彼らが恋に落ちるために出会わせた。お前たちを持たすために。・・・お前が作る100万の偶然の出来事と、彼らのひとりひとりがどうお前の運命のより近くにそれももたらすか、考えて見てくれ。・・・なぜかわかるか?・・・それが偶然ではないからだ・・・。それは偶然なんかじゃないんだよ。それは、それ自体が完璧に作られた計画なんだ。自らの意思を持つなんて、幻想なんだよ、Dean。だから、お前は「YES」という事になるんだ"
酷過ぎる。
Michaelのこのたたみ掛けるような物言い。
冷静で、落ち着いた態度。
自分に敵うものはないと知っている、完璧なモノの態度。
腹が立つのを通り越して、出るのは溜息ばかりです。
かなり、コテンパンにやっつけられた感じのDeanにMichaelは、続けます。
MI"さ!元気出せよ!これならましな方さ。それに、わたしの弟とは違って、わたしがお前を着た後お前から出ても、わたしはお前が涎を垂らすような混乱は残さないさ"
D"親父はどうなんだ?"
MI"大丈夫だ。実際、わたしは、お前の両親の願いを聞くつもりだ。"
D"何だって?"
MI"彼らの記憶を綺麗に洗い流して、彼らは何も憶えていない"
D"やめろ!!"
MI"わたしは、お前の母に彼女が望むものを与えよう。彼女は彼女の夫と、家に戻る事が出来る"
D"彼女はSamの部屋に行っちまう!!"
MI"もちろん。そして、それが繰り返し起こると知っていた。運命には勝てないということだ"
とどめの一撃です。
どうやっても、運命は変えられないと、MichaelはDeanに言い切ります。
本当なんでしょうか?
一所懸命、運命を切り開こうとしているこの兄弟には、本当に選択の余地はないんですか?そうだとしたな、目の前真っ暗です。
Michaelは、Samの元にしゃがみ込むと、彼の頭に触れて、彼を元の世界に戻しました。もちろんSamは無事です。
そして、Deanの番。
MI"すぐに会おう、Dean"
元の世界の戻ったDeanとSamの後、Casもフラフラになりながら戻って来ます。2人は、ベッドにCasを転がして、ウイスキーを飲みます。飲まなきゃやってられません。
D"そう、これだ"
S"何が?"
D"チームの自由意思ってやつさ。元Bloodマニアがひとり、落後者がひとり、それにあそこにいるミスター昏睡状態。まったく凄いよな"
S"笑えないって"
D"俺だってさ"
S"・・・あいつらみんな、おれ達が「YES」って言うって言う"
D"ああ、ムカつくよな"
S"あいつらが正しいとしたら?"
D"正しくなんかない"
S"あ~・・つまり・・・おれ達のどっちかかな?・・・おれ、弱かったし、以前は・・・"
D"Sam"
S"Michaelは、Dadに「YES」って言わせたんだよ"
D"状況が違うだろ?AnnaはMomを殺そうとしてたんだぞ"
S"でも、DeanがMomを助けられたとしたら?・・・そうだとした、何て言う?"
D"・・・・・・・"
考え込むDean。
その時、Deanは何て答えるんでしょうか?
1979年のJohnとMary。
もうすぐDeanがこの世に誕生しそうです。
ガレージセールで、Angelの置物を買ってきたMaryにもJohnにも、あの時の記憶はありません。この先、変わる事のない運命を、彼らは歩んでいく事になりそうです。
お腹の中で暴れるDeanに、Maryは言います。
M"もうすでにトラブルメーカーね。でも、いいのよ、ベイビー。すべて大丈夫。天使があなたを見守っているわ"
いや~、濃いいEpでしたね~。
一気に話が進んだ気がしますが、あんなにコテンパンにやっつけられたDeanが。見た目は一応元気に振舞っていた事が、逆にしんどかった。
それにしても、Michaelは、物凄いキャラですね。
付け入る隙がない完璧さでした。
あんな風に説明されたら、反論できないよ。
すべてが決められた運命の上で動いてるなんて信じたくない。
すべての事に決まったプランが組まれているなんて、しんどすぎます。
何も余裕はないのか?
そこに、人間の入り込む余地は残されていないのか?
すべて、Heavenの意思で物事が成り立っているとしたら、Godは何故人間なんてものを作りだしたのか。ただの気まぐれだったのか?
Momに会ったSamの表情に胸を締め付けられ、Dadを愛してると言ったSamに心打たれ、Michaelの怒涛のいじめにメタメタにやられているDeanが可哀想で、物凄く体力を使ったEpでした。
疲れ切っちゃったので、いろいろ言いたい事はありますが、わたしも、飲まなきゃやってられません。
これからイッパイ呷ってきます。
ということで、では、また来週。
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2 件のコメント:
こんにちは、yumiusaさん。過去に戻ったり、人格が入れ替わったりの複雑なエピの訳ありがとうございます。
S4の「In the Beginning」の若John&Maryより、ずっと存在感がましたパパママと、立派に育った(笑)Win兄弟との愛情あれるやりとりに、ほろりとさせられました。初めて母親を見るサムの怪しさ(笑)にも涙。
とっておきは、『your darling little Sammy』、二人の愛はMichaelにもバレバレですね(笑)
S1、S4の設定を崩さず、タイムトラベルものをうまくまとめた手腕にも感心しましたが、天使が相手では、どんなことも可能になりますものね。
それでもラストの、何も知らぬ事になった若パパママの幸福そうな会話にジーンとなります、すくなくともあと4年間は一番幸せな家族です。
amberさん、おはようございます。
Impalaの中でのやり取りでは、思わず年取ったDadとMomの姿を思い浮かべてしまいました。Momに初めて会ったSamの怪しさは、最高!嬉しいというより、Samにとっては辛さの方が大きかったかもしれないと思うと、ちょっと可哀想でしたね。
Michaelが知らない事はきっとないようです(苦笑)ま、DeanとSamの危ないほどの依存関係は、誰にでもバレバレ?
テンコ盛りな内容を、上手く纏め上げた出来のいいEpだったと、わたしも思います。
JohnとMichaelのいわば2役だった彼の演技がとてもよかった事も大きかったかな。
この後、何も知らず幸せな4年間を過ごすこの家族が、本当に気の毒で仕方ありません(涙)運命で片づけては欲しくないですが、はてさて、未来はどうなるんでしょうね・・・。
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